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「わるい王様」・「りっぱな勇者」、考察

こんばんは。
元首相が銃撃されると言う大事件がありましたが、家事でそれどころじゃないともみっす。

さてー。
発売から1周年を経過していますので、そろそろネタバレる系の記事でもいいかな、などと。
今回はタイトルもそうですが、サムネイルでおわかりの通り『わるい王様とりっぱな勇者』の楽曲についてです。
考察、とかカッコつけてタイトルにしてますが、大したこと書けませんので念の為。

まずは、こちら。

それぞれ、違う楽曲です。
「わるい王様」と「りっぱな勇者」って言う曲名ね。

こちら、お聴きになった方は(つか、プレイ済みの方は)ご承知でしょうけれど、見事に対を成している楽曲です。本当に見事に。

「わるい王様」については、イントロがピアノですよね。で、Aパート入ってもピアノの重厚な響きです。Bパートも重たい吹奏楽器。んで、進んでいくとサビで弦楽器が加わり、素晴らしいまでのシンフォニアが作られています。

一方、「りっぱな勇者」。イントロがピッコロ? かな。Aパートで打楽器とピッコロ、ピアノ。しかも、「7/4拍子」と言う変拍子まで使っています。Bパートになって変拍子は終わりますが、サビに入ると弦楽器と打楽器が激しい打ち合いを奏でています。ステキなシンフォニーですね。

さてさて。
このあたりを考えてみましょうか。

「わるい王様」ですが、こちらは言うまでもなく、育ての親の王様ドラゴン。ゆうちゃんから見れば、「やさしくって強いおとうさん!」ですよね。
全体を通して「重たい」・「重厚」と言ったイメージを受ける曲です。
これは実に、おとうさんの「重たさ」の表現と考えられます。どっしりとしていて、強くてやさしいおとうさん、そのもののような。
もうひとつの「重たさ」は、我を失っている、と言う通常ではあり得ない状態の表現でしょう。
おとうさんは、「重たく」なんてなりたく無いのに。ならざるを得ない。そんな情景ですよね。

では、「りっぱな勇者」はどうでしょうか。
こちらも言うまでもなく、主人公のゆうちゃんのことですよね。まだ力も強くなく、幼さの片鱗もある、「弱い」部分を持った勇者。
まず最初のピッコロで、その弱さ(ゆうちゃんの声と捉えてもいいでしょう)を出し。次のAパートでは、変拍子が出てきます。
これってきっと、「ゆうちゃんの戸惑い、心の迷い」の表現じゃ無いでしょうか。変拍子にすることで、揺れる心を聴かせているんですね。
Bパートのピッコロは、そんなゆうちゃんの悲しさ、そりゃ、育ての親に剣を向けてるんですから、こんなに悲しいことは無いでしょう。その悲しさの表れです。
いよいよ、サビ。ゆうちゃんたるピッコロに、弦楽器と打楽器が加わって、激しさが増していきます。そうです、おとうさんと戦っているんですね。その真っ最中。一片の美しさをも孕んだ、悲しく痛ましい光景です。
そのサビは、唐突に終わります。次に来るのが、全休符3つ分(たぶん)の「間」。この静寂に、「もうやめようよ! おとうさん!!」みたいな、ゆうちゃんの叫びさえ聞こえてきそうですね。
そして、楽曲は戻ります。まだ終わらない戦いと同じくして。


なんて、考えてみました。
音楽的な考察とか、かなり自分的には無理のある考え方、記事ですけど。いちシロウトすら、こんな考えを想起させるまでの魅力を持っている作品なんですよね。

未プレイの方は、この機会に是非ぜひ、お手に取っていただければいいなあ、なんて思ったところで。今回は終わりにしたいと思います。

根気良く最後まで読んでくださって、ありがとうございました! あと、間違いだらけだと思います、すみません。

未熟者ですが、頂戴いたしましたサポートは、今後の更なる研鑽などに使わせていただきますね。どうかよろしくお願い申し上げます。