思い出と総天然色(一次創作 詩266)
見えていますか
憶えていますか
ああ、そうですそうです
きっと、憶えていてくれるって
信じていたんです
あの日も、こんな感じの
通るソラしていましたね
あなたはちょっと、うそぶいたのか
ひゅう、なんて口笛鳴らして
懐かしい限りです
こんなふうに話しかけられて
わたしは幸せ者、でしょうね
しかも記憶に残ってもらっていて
ありがたいことですね
しみじみ思います
突然、どうしたのかって
前後が逆でした、すみません
いや、ね
お別れのご挨拶なんですよ
残念極まりありませんけれど
だけれど、たとえ記憶が
総天然色ではなくとも
どこかしら鮮やかに
残るものなんですね
不思議なものです
たまには思い出してください
なんて、消極的なお願いはしません
しょっちゅう思い出して欲しいです
思い出してもらってこその
思い出じゃあ、ありませんか
未熟者ですが、頂戴いたしましたサポートは、今後の更なる研鑽などに使わせていただきますね。どうかよろしくお願い申し上げます。