ガネー賞&英1000ギニー[2022]

ガネー賞

戦前からクサールやジェベル、戦後はミルリーフやアレフランス、近年でもエリシオ、バゴ、ディラントーマスはじめ数多の歴史的な名馬が勝っているガネー賞。
ここ数年でも勝ち馬からソットサス、ヴァルトガイストと凱旋門賞馬が出ているので今後の欧州路線を見ていく上で重要だろう。

今年は(も)少頭数だが、欧州GIで上位常連のメンツが揃った。

勝ったのはエイダンの息子ジョセフが管理するステートオブレスト。
ほぼ団子状態の中からジワ差しで抜け出した。
英国やアイルランドでは2流以下でいまひとつ垢抜けなかったが、これで米国・オーストラリア・仏と転戦してGI3連勝。
血統を見てもオーストラリアと米国型中心で構成されていて、英国のサーフェスとは相性が良くないのかもしれない。

スカレティは上手く間を抜けて切り込めなかったのもあるだろうけど切れ味を出せずに5着。前があまり止まらなかったか。
明らかに地力が劣る(ペースメーカー?)スマイルメーカーズ以外はほぼ差がない競馬だったので調子や展開次第で結果はいくらでも変わりそうだ。

英1000ギニー

今年は抜けた3歳牝馬がおらず混戦模様。

勝ったのはカシェイ(いくつかのサイトで表記ブレが見られる)。
前走GIIIを勝ったくらいで人気薄だった一頭。
いかにも良い目標にされて最後馬群に飲み込まれそうな展開であったがなんとか粘りきった。
2着も3着も前々につけてた馬なので後方で脚を溜め辛い展開だったのかも。

カシェイはノーザンダンサーの比較的ローカル派閥であるトライマイベスト系。
このnoteでもとりあげたワージブ経由からアクラメーションと息子ダークエンジェルをメインとしてラインを繋いでいる。この馬の父はダークエンジェルではなくアクレイムだが。日本ではサトノクラウンがラストタイクーンから分岐している。
母父テオフィロはここのところ活躍馬のブルードメアサイアーとしてよく見かける気がする。
ハイクレアのサイトを見るに、母は未勝利馬だったもよう。
こちらも上位が抜けて強いという訳ではなさそうで今後も混戦になりそうだ。

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