ピンクカメオ

いまさらな話題だが、ピンクカメオが死んだらしい。

この馬をリアルタイムで見た人からすればNHKマイルカップがまず浮かぶだろうし、NHKマイルカップにとっても大きなポイントになる馬だろう。

当時は『この馬が勝つんかい!?』と思ったし、実際戦績からしてもこの馬の器はGIIIレベルといったところだったと思う。
だがそれでも条件さえ揃えばGIが取れてしまうのも競馬ということだ。
当時はそれなりのレベルのレースと言われてた気がするが、今見ると出走馬の中で本当の大物と言えるのはローレルゲレイロ程度で面子に恵まれた面もある。まぁ運も実力の内。
ちなみに筆者はオースミダイドウに期待していたがこれ以降さっぱり駄目だった。

また、オーナーはディープやキンカメをはじめとする多くのGI馬を持ち、名馬主として名を馳せている金子氏。
当時からほとんど社台系列の生産馬を買っているし活躍馬も社台系列ばかりだったが、この馬はパカパカファーム出身であることもちょっと話題となった。

そんなわけもあって引退後は同オーナー所有のディープとキンカメばかりつけられるという贅沢の極みを味わった。
毎年の誕生日にファーストクラスに乗って海外旅行して三ツ星レストランで飯を食って高級ブランドでプレゼントを買い漁るようなもんだ。
同オーナー所有馬同士の配合で次世代につなぐというのは古今よくあることだし、心情としてやりたくなるのが人間のサガか・・・。

しかし結果はこの有様である。

ピンクライオスも2戦して11着と15着の有様

一体何が悪かったのか?

日本の誇るディープインパクトとキングカメハメハですらポテンヒットも打てなかったのだから、基本的には救いようがないだろう。

理由は色々考えられる。
この馬がいわゆる競走族だったのかもしれないし、デュピティミニスターとシルヴァーホークのダブルのパンチ力のなさが響いたのかもしれないし、大物を出すポテンシャルはあったが運悪くハズレばかり引いたのかもしれない。

2019年からはディープ・キンカメが相次いで故障・死去したので仕方なくブラックタイドをつけているところにそこはかとない哀愁を感じる。

そんなわけで繁殖牝馬としては失敗したと言わざるを得ない結果となってしまったピンクカメオだが、最良の種牡馬が最良の結果を残すわけではないこの世界、無茶は承知で打開案をあえて考えてみる。

1. マジェスティックウォリアー

ディープ・キンカメでも駄目だったのだからダートに寄せていくしかないのでは

今ひとつパンチに欠ける血統構成だが、ボールドルーラーのクロスを活用してみるという方法。
父にはセクレタリアト・バックパサーのクロスもあるので、仕上がりの早いダート馬を狙う。
繁殖目的としてもディープ・キンカメよりは配合の幅が広がって使い勝手は良いだろう。

2. モーリス

開き直ってクセが強い系統が揃っているモーリスを用いる。
シルヴァーホークのクロスが発生するが、正直だから何だという気がしないでもない。クロスの効果があったとして、重い芝の2000m以上でないと勝てない馬ばかり出そうだ。
ただシルヴァーホーク産駒の中でも異色のグラスワンダーの直系なのでワンチャン異質な変化があるかもしれない。
シルバーステートでもシルヴァーホークのクロスが発生するが、父ディープで駄目だったのにキツイものがある。

3. ブラックホーク

ついでにノーザンダンサーのクロスまで

レベル氏も開き直るってレベルじゃーねーぞ!と言うだろうヤケクソ配合。
名牝のクロスは時に効果的とは言え、半兄妹交配はやりすぎなのも承知の上。
ダビスタの牧場長も渋い顔で危険な配合ですとコメントするだろうが、マルセルブサックの膝の上でコロネーションの夢を見たい。
なおブラックホークの種牡馬実績は見ないものとする。

ちなみに、クロフネだとフレンチデピュティ産駒同士となる。
ネタ的には若干弱いが、種牡馬実績が段違いなのと東京マイル専を生み出す可能性という点ではこっちの方がまだありか。

と、3(+1)パターンほど考えてみたがいかがだろうか?









いやー、全く走る気がしないですね!


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