迷(めい)

宝塚を愛してやまない文字屋さん。ご贔屓は宙組にいるけれど、だから宙組はろくに書けそうにないんだって。 お芝居の感想を中心に、思うままに。

迷(めい)

宝塚を愛してやまない文字屋さん。ご贔屓は宙組にいるけれど、だから宙組はろくに書けそうにないんだって。 お芝居の感想を中心に、思うままに。

最近の記事

ノラ・ヴェラキッカを愛する② 二幕

①に引き続き、主に見た時の初感を書き留めているパートです。 愛って何だろうね。 命じられて愛したことは、本物の愛たりえるのかしらね。 でも、相手のために時間を使い、考えを巡らせているそのことがすでに、愛なのだから、迷っていることすら愛しているということなのではないかしら。 全員集合の絵は、一幕の終わりと変わらず。ただ、同じ時間に戻って来たのでは無く、なんだか少しだけ時が流れている気がするのは、休憩を挟んだからだけじゃ無くて、照明の色や音が違うからだと、思う。 ノラを愛する

    • ノラ・ヴェラキッカを愛する① 一幕

      配信ですが、拝見しました。 ばりっばりに結末に言及しまくる感想文を、いくつかに分けて書く予定なので、ご承知おきください。 その上、関連作品は一つも見ていないので、考察部分は空想妄想を含みます。 むしろ、空想と妄想しかありません。 これ見るといいよとか、あれを見てくれとか、こうなんだよ、とか。そういうのは歓迎です。Twitterの「迷」までお知らせください。 曰く 「美弥るりかのサヨナラショーだ」 「美弥るりか演じるノラヴェラキッカを愛することが、ヴェラキッカ家の家訓なれば、

      • 月組新体制の船出に寄せて

         新年明けて3日から、ちょいと立ち見で月組を見てきました。  ムラで立ち見を取るのはすごく久しぶりで、先月東京で星を立ち見したときを思い出しながら、足腰への負担がどれほどかとハラハラしていたのですが、ムラは壁に寄りかかっても舞台がよく見えるので、喜憂でした。景色だけじゃ無くて、背中にもお値段分快適な、ムラ立ち見。  あ、でもお勧めはしません。手すりは使用禁止ですからね。3時間もの間二本足で立っていることには変わりがない。  さて、ボチボチと本題に移ります。  2022年お正

        • 桜嵐記〜月組の「今」に万雷の拍手を送りたい話〜

          1度でも驚くほど心に残るお芝居だったが、2度みるとさらに、焼き付けられたように1度目の記憶と繋がって、絵が浮かび上がるお話だった。 ムラの初日があいて2週目で観に行ったのと、先週、東京の千秋楽を翌週末に控えた、高まった姿との違いもあるやもしれぬが、上田先生の本領と、月組の本領とが見事に発揮されて、美しく、尊く、悲しくもあり、喜ばしくもある物語に仕上がっていた。 月組のお芝居は好きで、誰がとは言えないがその団体力に惚れ込んでいるのだが、今回なかなか回数が取れず、ほとんどの美味