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初任給30万円超えについて思うと
2025年に入り賃金を巡る報道が相次いでいる。東京海上日動は来年4月から大卒の初任給を最大で41万円ほどにすることを決めた。そのほかにも大手企業が相次いで初任給を30万円以上に引き上げる方針を打ち出している。
※賃金で仕事決めるの本当に幸せかな?自分は41万もらっても保険を売りたいとは思わない。保険が悪いとか嫌いとかじゃないなくて、やりたい仕事ではない。20万でも自分の好きな仕事する方が幸せじゃないかな。
報道に対し肯定的な意見がある一方、就職氷河期世代との格差が指摘されている。就職氷河期世代とはバブル崩壊後の1990~2000年代の急激なデフレ期に就職をしなければならなかった世代。この世代では新卒採用の募集人数はかなり絞られ、賃金も抑えられた。今でも昇給幅が少なく30万円に満たない人も居る。SNS等からは嘆きの声が聞こえる。
※就職氷河期世代ではないが自分はエントリーシート200社出して、面接は100社くらい行った。普通の人よりは就活もやったと思う。
企業側の初任給引き上げの背景には優秀な人材確保の面より、そもそも人手不足で人を集める為に引き上げていることが理由だと思う。それほどにどの業界も人手不足に悩んでいる。少子化はさらに進むので、初任給引き上げは続いていくだろう。
一方で初任給引き上げはとても良い事だが、同時に既存社員の賃金もあげる必要がある。企業側は負担となるが、このままだと既存社員との不公平感が高まりも、結果的として社員のモチベーション低下、離職に繋がる。結果的に企業側のマイナスになる。このバランスを考えながらやらなければならない。
そもそも初任給引き上げをできるのは大企業がほとんどで、中小企業には難しい。そうなると必然的にAI活用、DX推進をしていく必要があるが中小企業はそうした技術に積極的ではない。むしろ大企業がそうした技術を活用している。この辺も不思議だなと思う。
AIに関しては今後もどんどん進化して、デスクワーク・ホワイトカラーと言われる人の仕事は無くなるか変化していく。一方、ドライバーや現場仕事は今以上に必要とされる。今はホワイトカラー的な仕事の賃金の方が高いが、どこか近い将来に逆転すると思う。その時に賃金格差がとか言うのかな?
給与も稼げる職種も時代によって変わる。どの時代でも格差は生まれる。そこに文句を言っても現実は変わらない。本当に賃金を上げたいなら会社に交渉して、嫌なら転職するしかない。政治家に訴えても変わるのは先の話だ。
※それでも就職氷河期世代の賃金格差はかなり大きいので、何か対策は必要。ただ対策したからといって今までの格差分が返ってくるわけではない。そもそも若い時のお金と歳を取ってからのお金は価値が違い過ぎる。政治の役割はこうした世代を産まないこと。
文句を言う人は時代がとか、日本がとか大きな話をして他責にしたがる。じゃいつの時代が良いのか?戦国時代?第二次世界大戦時代?昭和?平成?少なくとも殺されたりしない時代なだけかなり良い時代だ。
そして文句を言う人は会社に雇われている限り、搾取され続ける。これが資本主義の構造だ。これを変えるには起業するか資本家になるしかない。
※前澤友作さんの本、「国民総株主」でもそこが強調されている
起業が難しいなら副業してみると良い。そこで稼げるお金が本当に自分の力で稼げるお金。会社からもらった賃金は他の人が働いた成果が回ってきているだけかもしれない。副業である程度稼げたら独立すれば良い。そうすれば初任給とかそんなことは気にならないはずだ。
全ては自分の行動した結果。そう思わない限り前には進めないと思う。
※就職氷河期世代の対策は絶対に必要なので、国民民主党の玉木代表の発言が何かのキッカケになれば良いと切に思う。
フルスイング!!