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【究極の介護】

私がホームヘルパーの資格取得に行っていた時のお話。


かれこれ20年くらい前の話になりますが(笑)

私はホームヘルパーの資格を取ろうと思ったのは

お隣に住んでいた独居のおばあちゃんに勧められたから。

時々買い物に代わりに行ってあげたり

ごみ捨てをしてあげたりしていたら

そういう資格を取って働きなさいと言っていただいたから。


そしてスクーリングでホームヘルパー2級の資格を取りに行きました.

当時の先生は介護福祉士&ケアマネだったんでしょう。

講義の時に良く

「ここは試験に出ますから」と言っていたのですが

ホームヘルパー2級には試験が特になかったので

ケアマネなどの資格試験の事だったんだろうなと思ってました。


その先生は教え方が上手で

話も上手だったので飽きることなく講義が受けられました。


その先生の話で一番記憶に残っていることは


『片麻痺があって自分で靴を履くのが困難な利用者さんに対して

手伝ってあげることはとても簡単です。

ですが、利用者さんができる事を奪ってしまうことにもなりえます。

究極の介護とは待つことです。』


なんかすごく私の心に響いたんです。


ちょっと育児にも言えることだなと。

子どもができる事を奪ってしまうのではなく

できるまで待つということ。


介護も育児も

「待つ」ということの大切さがあるんだなと思いました。


仕事中に依存しやすい患者さんがいて

靴を履かせてほしい

起こしてほしい

食べさせてほしい


こんな訴えがあった時に

私がやるのは簡単だけど

〇〇さんが使える筋肉を使う機会を

私が奪うわけにはいかないから

少し頑張ってみて

というようにしていました。


逆にそれを意地悪だと捉える患者さんもゼロではありません。

それでもしっかり話をして

理解してくれる患者さんも多かったです。


きちんと伝わらないと

ただの意地悪になってしまいますが

伝わると良かったなと思います。


早くしなさいって孫にも言わないように気を付けようと思うし

入居者さんにも早く早くと言わずにいたいですね。


究極の介護とは「待つこと」だ


先生の教えはずっと私の教訓でもあります。

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