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BRM1026広島600km 8000up part2

Part2は2日目とまとめ。

1. 走行レポート (2日目)

Section7:PC2 → FC6 十六島風車公園 (356km) → FC7 日御碕駐車場 (376km)
コース復帰し、予定通り4時に借金40分抱えてリスタート。1日目の走りを考慮すると、17時間でゴールできると想定。
すぐに20km続くアップダウン区間が始まる。下りで勢いつけて、できる限り脚を回して登りきること数知れず。PBPのアップダウンがかわいく思える斜度と頻度で、ダンシング多用する厳しい走りとなる。事前にコース研究した際はここまで厳しいとは思わず、思わず愚痴をこぼす。お仲間はこの区間で徐々に遅れてしまうが帰りの船の時間が怖いので、申し訳ないが先に進むことにする。アップダウン区間が終わると今度は尾根を越えて日本海へ出る。海面まで下りるということは、また登るということ。集落を超えると激坂に入り、崖にとりつくようなクネクネ道をこなしてFC6到着。

明るくなってきた

ここまで30kmを2時間かかっており、軽く空腹感じてバナナをパクリ。徐々に明るくなってきた。
リスタートして次のFCまでは20km。だが途中劇坂1か所と190mの峠があり、楽にはいかない。自販機の前で横になっているランドヌールを見かけたら、すぐにリスタートしたようでしばらくして登りで抜かれた。何とか山岳を抜けて、7時に日御碕へ到着。ココは長居せず写真撮ったらすぐリスタートして、出雲のコンビニを目指す。

ここでコース折り返す

Section8:FC7 → FC8 山の駅さんべ (441km) → FC9 いも代官ミュージアム [石見銀山] (461km)
日御碕の折り返しで友人とスライド、時間差は15分くらいか。コンビニで合流できるかと思ったが、結果はゴールまで各々の走りとなった。出雲大社を超えて最初の7/11にピットイン。

昨年の400km以来

次は478kmまでコンビニはないので、ここで食料を仕入れて持って走るが、FC8がちょうど休憩ポイントになる。松江から出雲までの獲得標高は1200m。コース断面図ではわかりづらいが、地味にきつい。振り返るとこの区間が一番苦しかったと思う。
三瓶への登坂は417kmからだけど、終盤までは斜度は平均3%と緩めだが、終盤は7-8%が続く。時間は10時を過ぎ太陽も上がり気温が上昇して、結構暑かった。何とか登り切ったら三瓶バーガーのお店だが、時間がもったいないので今回はスルー、残念・・・。ここから少し下ってFC8に到着。

ビッグクライムは終了!

予定通り補給をとって、登坂で固まった体をストレッチでほぐしリスタート。478kmの美郷まで数か所の登りを超えれば、あとはゴールまで勝手知ったる道。県道から脇に入って石見銀山のFC9に到着。

観光客が多い

Section9:FC9 → PC3 7/11甲田町高田原店 (537km)
登りが続き体がバキバキなので入念にほぐしてリスタート。何とか登坂区間をクリアして国道375に出ると美郷まで下りが続く。途中イノシシの親子が道に現れ衝突しそうになり、肝を冷やす。危なかった・・・。久しぶりに378km地点のローソン三郷町粕淵店にピットイン。ここで遅めの昼食をとって長めの休憩。豚生姜焼き弁当でビタミンB1摂取して回復に努める。

三江線廃線跡、レールが残る

ここから504km地点まではほぼフラット、そこからは30km山岳区間だが、事前に試走済なので力の使いどころはわかっている。1つ目の峠は軽めだが、2つ目の峠はコンスタントに7-8%が続く厳しい登坂。最後の厳しい区間と気持ちを奮い立たせて峠をクリアし、湧永庭園の登りもこなして甲田に下りて17時ちょうどにPC3に到着すると、スタッフの方が迎えてくれた。どうやら4番目らしいが、そんな馬鹿な。借金スタートだしもっと遅いでしょうと思ったが、ゴール後確認したらほんとに4番目だった。残り63kmを4時間で21時着は現実的ということもあり、ここで予定通りの完走の目途がついた。

Section10:PC3 → ゴール 7/11呉市本通8丁目店 (605km)
白木街道を志和口まで。途中分水嶺までの10kmはほんの緩やかな登りで、そこから10kmは緩やかに下る。夕方ということもあり交通量が多く、加えて路面が悪いところも多く注意が必要だった。志和口左折してさらに上る。斜度緩いがいつもならアウターでこなす3-4%の区間も、インナーでしかこなせない程弱っている。志和堀右折して榎山峠もいつもなら中盤以降アウターだけど、ヘロヘロでインナーで回す。登り切ったら九十九折。日中ならかっ飛ばすが、すでに日は落ちライトの光にしか頼れないので慎重に下る。ライトの光量上げてできるだけ先を見通すが、慣れてる道も荒れていることもあり夜だと慎重にならざるを得ない。
無事瀬野まで下りて国道2号に出て一貫田を右折すると、ついに雨が降り出した。予報よりだいぶ遅いのは助かったが、残り20kmで降らなくても・・・。雨雲レーダー見ると15分程度で止むとのことで、山陽道の橋の下で雨宿り。だが一向に弱まる気配なく、仕方ないのでジャケットを羽織り走行再開。ここからゴールまでは緩く登って、最後にガツッと登る。最後まで登らせるとは。5分くらいすると雨が弱まり、上半身も暑くなってきたため一度停止しジャケットを脱ぐ。再度走行再開したが、5分程度で今度はかなり強めの雨に変わる。たまらず屋根の下に退避し、フル装備を装着。レインウェア上下にレインシューズカバーまで。一連の雨対応で40分程度はロスしたが、覚悟決めて残り15kmをゆく。ゴールまで本降りの雨が続くことになった。熊野から先の部分も試走しており、雨の夜でもトラブルなくコースをたどることができた。最後の神山峠も登り切って、あとは呉市街までダウンヒル。雨でブレーキの効きづらい急な九十九折なので慎重に下る。荒天用のdiscマシンが欲しい。ここにきて落車は勘弁。とはいえよく知った道でもあり、肝冷やすことなく無事ゴールまでたどり着く。

雨の中無事ゴール‼️

レシート時刻は21時18分の、39時間18分での完走。雨のおかげで最後かなり時間を食ったが、22時5分の最終船には間に合いそうだ。
なお総獲得標高は7400mに達した。

ゴール後
ブリーフィング時21時までは別の場所でゴール受付を行い、21時以降はゴールのコンビニで受け付けるということだったが、すでに21時20分を過ぎているがスタッフの方姿は見えず。今回の担当の方(AJ広島代表殿)にtelすると、今から向かうとのこと。待って受付していたら船に間に合わない恐れあるので相談すると、写真はメールで、ブルベカードは郵送での受付ということになった。スタート前のブリーフィング聞きながら危なそうだなと思っていたが、まさしく予想通りとなった。手がかかるのは理解するが、空白時間を作らぬよう配慮いただきたいところ。
ゴールから港まで走って、港の発券口行くが閉まってる。フェリーの誘導の方に聞くと、最終船は船内で購入するスタイルで、サイクルーズパスの発行時間は過ぎているとのこと。残念だが仕方ない。船の到着までしばらく待って(船は松山発、呉経由の広島行フェリー)、車降りた後に乗船。もちろん私一人。船内の売店で発券後、やっと一息付けた。
広島港までは約1時間、11時に到着。広島港から自宅までは自走で5分程度だが雨はしっかり降り続いており、結局濡れネズミで自宅へ到着。
なお友人も21時53分に無事ゴールとのこと。初めての600kmに8000m upを選ぶのもどうかと思うが、完走するとは恐れ入った。

2. 振り返り

今まで一日の最高獲得標高は3000mだったところ、両日とも3700m登るという厳しいコース。これを走りきるため、以下を実施した。

  • 走力の底上げ

  • コースの事前研究

走力は具体的にはFTPの向上による、余裕代の確保を狙った。6月以降zwiftに本格的に取り組み、6-7%程度の出力改善が見られた。おかげで平坦区間の巡航と登坂時の余裕が生まれ、力をセーブできる区間が広がった。
コース研究は未知の登坂や右左折を可能な限り実走して確認した。特に504kmから先の山岳区間は曲がり角が多いのと長めのきつい登りもあり、力の残し加減をコントロールできた。加えて予め休憩ポイントを確認しておき、しばらく補給できる店がないところもうまく対処できた。知っている道が多く、心に余裕をもって走れたと思う。
終盤は残り距離と時間を計算しながら走るが、頭の中で計算する余裕がないのでステムに取りつけているiPhoneを活用してSiriに計算してもらい、必要ペースの確認を随時行ったが、これは地味に役に立った。
初日はしっかり座っての食事を心がけ、人権のあるブルベを実践。2日目はコース上食堂が少なく、コンビニでの食事に終始したのが残念。時間に余裕があれば三瓶バーガーに寄りたかったが、コース考えるといくら余裕があっても安心できなかったのでやはり入ることはなかっただろう。

三瓶バーガー食べたかった…

3. 最後に

再び8000m upのコースを走るかわからないが、次走るのであれば荷物を減らすべきだろう。雨具は外せないが、移動時用の軽量ジョガーパンツや使わなかった保温装備はデッドウェイトとなった。そのほかにももっと前にホテルに確認しておけば、ロードバイク靴下も不要だった。逆に省力化を狙い空気入れは電動のタイプを持ちたい。念為ハンドポンプも持参するが、小さくて軽量のものを持てばよいだろう。
年齢もあるが、過酷だったことからダメージの回復が長引いている印象で、次走る際はもっと鍛えておきたい。あと天気よければやはりCaledonia5で走りたい。乗り心地の良さとエアロでの速さが効くはず。
来年は残りの条件である1000kmと1200km以上を完走して、必ずR10000を確定させる。

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