猪木と馬場
今朝起きたら、アントニオ猪木の訃報が入っていた。享年79歳。
10/1に亡くなったってことは9/30のデビュー日までは生きてたってことか。
昭和のプロレスファンは猪木派か馬場派かに分かれる。
自分は馬場派ということになる。
プロレス沼にハマるきっかけというか沼のほとりまで連れて来られたのは初代タイガーマスク。でも沼にハマったのは全日本プロレス中継で見たハンセン&ブロディのミラクルパワーコンビ。そこからは全日本プロレスを中心軸に新日本プロレスも海外のプロレスも情報を入れていくことになる。そういう意味では馬場派なのだろう。
だけど、世の猪木信者と呼ばれる皆さんが馬場さんに対してやいのやいのと言うのとは異なり、猪木さんに対して何も思わなかった。実際、初めて試合を見に行ったのも猪木さんのデビュー30周年興行だったし、ダーッ!も違和感なくやった。猪木さんが持つ馬場さんへのジェラシーにも似た感情とかを後追いで知ることになったのもあるけど、単に『馬場さんとは違うことをやろうとしてる』としか感じなかった。
晩年は猪木さんもプロレスそのものにあまり影響力を見せなかったけど、いざ亡くなったとなるとやはりその影響力の大きさを感じる。NHKのニュースでプロレスの試合が流れ、闘魂注入(ビンタ)のシーンが流れる。大晦日に蝶野正洋が山崎邦正にビンタを食らわせるのを躊躇する今のテレビ業界なのに、アントニオ猪木が街行く素人に闘魂注入と称して頬を張り倒す映像はバンバン流れる。コンプライアンスも何もない(笑)
猪木も馬場もいなくなると、さすがにポッカリと穴が空いた感は否めない。