第3章、模索
おはようございます、花粉症に悩まされるも植物が芽吹く事で春の訪れを感じている松本です。
先日、夕御飯を食べる際に妻から「メインのおかず少ないんだけどごめんね」と言われまして、「いやぁ副菜いっぱいあるし充分だよ、一汁三菜だね」と言ったら大笑いされました。
なぜ笑われているのか意味が分からない私をよそ目に、「いちじるじゃ無くていちじゅうね笑」と。
なんと!読み方を間違えていたとは!なんともお恥ずかしい(照)
と、どうでもいい昨日の出来事でした。
という訳で本題に入ります。
農業を始める前からいきなり岐路に立たされる事になり思案している次第でしたが、とはいえ急に会社を辞めて学校なり研修なりに通うつもりは毛頭なく(そりゃあ妻子が居ますし)、現状仕事をしたままで、例えば土日だけ研修させて頂ける所を探してもらったり(そんな自分にだけ都合の良い農家さんは居ないと思いますが)していますが正直期待はしていません。
それならばと、役所の方に補助金の提案もして頂きました、準備型と経営開始型の2種類で、早い話が年間150万円を最長で7年間にわたって返済不要な資金を補助してもらえる制度です。
ただ、これを受けるには"認定新規就農者"の認定を受けなくてはいけません。当然ですが誰でも申請すれば貰える訳では無いんです。
その上で、いくつかの要件を満たした方に限り補助金を出しますよというものです。
その中でも"定職に就いてはならない"という要件があります、要は定期的な収入があったら条件満たしてないんでダメですよって事...
個人的に思うのはこの要件必要ある??です!
わかります、言いたい事はわかる!他の要件にもある様に"年間150日以上耕作に携わる"必要がある事や、所有している"農地の全てを耕作"することが達成できないだろって言いたいんだと思います。
賛否あると思いますが、あえて牙を向かせてもらいますが、定職があったらそれらを達成出来ないとは誰が決めた?それは本人次第では?やろうと思えば夜でも休日でも出来ます、簡単に言えばしっかり農作して耕して草ボーボーの荒地にしなければ良いんでしょ?って話し。
それらを設定していない時は結局は遊休地で荒れ放題になっている事も珍しく無かったそうで段々と保守的になってきたんだと思いますが、それがかえって新規就農への門戸を狭めているとは夢にも思って無いんでしょう。自分達で自分達の首を絞めている事に...
私が考えるには身分証明がハッキリしていて、やる気と熱心さを持っている人にはまず期間限定で農地を貸してやれば良いと思います。
5年なら5年で、「補助金も出すから食っていけるぐらいにはしっかりな」と、その過程で挫折した人や荒れ地にしている人が居たならばその人に罰則を与える、補助金の返還を請求するという形を取った方が余程健全に農地がまわっていくと思います、だってやってもらわない事には結局その人の事を推し量る事なんて出来ないんですから。
補助金の話しも突っ込んだ話しをしますが、なぜそもそも年間150万円なんでしょうか?無いよりはマシって考え方も確かにありますが、150万円で生活出来ますか?あくまで補助だからそこからは貯蓄を崩してやっていけという事ですか?
それをしたく無いから(お金が無いのでは無く単純に切り崩しながらの生活が嫌)踏み出せない人は少なくないと思います。
これらは私の個人的な不満ではなく、俯瞰で見た時に「本当に国策と思って農業に力入れる気ある?」って思うからです。
単純に7年も補助出さずに半分の期間で2倍の補助金出した方が余程手を挙げる人が増えると思いますがね。それに出すなら短い期間にした方が良い理由もあって、「生活が完全に保障されていたのにあと1年で保証されなくなる、それどころか物にしなければ返還の請求までされる」という感情を植え付ける事ができるからです。
ここでポイントなのは"完全なる保証"ということです。そう、今の仕事を辞めてまではなぁの人を動かす動機になる訳です、逆に言えば一定期間でも保証されるなら農業に就きたいと思う人はたくさん居るんです。そして時間が短いから必死に学び、必死に農業をして行く筈です。だって梯子を外されるのを分かっていてゆっくり昇る人は居ませんよね?
個人的な見解ではありますが、頓着状態の今の農業情勢に新しい風を生むことには間違いないと思います。
私自身の農業の在り方はいまだ模索中ですが、現状は今の畑と庭のスペースで出来る限り良い物を提供出来るように精進していきます。
と、同時に販売の仕方にもフォーカスする必要があると思うので次章からマーケティングにも触れていきたいと思います。