『Our Destination』 楽曲解説 ②制作裏話
前回は詞について触れましたが、今日は楽曲制作についてシェアしたいと思います。
エッセイでも触れましたが、今回の作品はすべて、私一人で、自宅で制作しました。(ミックスダウンとマスタリングという最終工程は、お願いしました!)
この『Our Destination』という曲は、アコースティックピアノが中心のサウンドになっています。
今、自宅にある、宝物のピアノさんは、
とても繊細で、優しく、内省的な響きをしているのがとても気に入って、お迎えしました。
元々はデジタルピアノを弾いていましたが、
本当にピアノを鳴らすためにはやはりアコースティックピアノで練習する必要があるなあ、と実感したので、
時間をかけて、気に入ったピアノに出会うまで、色々なピアノさんたちを試弾しました。
本当に楽器とはおもしろいもので、性格のようなものがあるんですね。
あるメーカーの楽器は、「さあ、どんどん練習しようよ!まじめにやってね!!」と誘ってくるし(笑)、
また違うメーカーのものは、「大きなホールで演奏しましょう!そのためには技術がいりますよ!」と言ってくるし。
でもそんな中で、私の子は、「もしよかったら、一緒に曲を作ろうよ。君の心を表現するよ。」と言ってきてくれたところが一番の決め手でした。
話が逸れてしまいましたが、
そういう風に静かに向き合ったピアノの響きを中心に組み立て、
そこからビートを徐々に積み上げ、後半に向けて盛り上げていくように作っていきました。
ベースはメッセージ性をしっかり支えてくれるよう、シンプルで重厚なシンセベースに。
そしてボーカルは、詞の熱いメッセージが伝わるように、
内を見つめるようなつぶやきから始まり、
最後は外に向かって大きく問いかけるようなエモーションを表現しました。
私の大切な相棒のピアノさんの響きにも耳を傾けて、楽しんでもらえたら嬉しいです。