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一人起業をすると決めてから、最初の半年にやったこと。必要なこと。


人生で初めて、”一人で仕事をする” に挑戦して早半年。

やってみてわかることが沢山あったので、それを纏めた。

こんな人生を経て、現在。
大学卒業後、サラリーマンとして雇われて働く期間約14年、その後、初の海外暮らし(ロンドン)で約4年、そこで仲間とコミュニティを運営し、400名超の会員に向けてイベントを開催する仕事をしていた(ボランティアだったが、企業や一流の講師の方々を相手に企画〜開催までを運営する仕事は、責任も業務の内容も仕事と同等のものだった)。

そんなキャリアの後、帰国し、一人起業に挑戦することにした。


体験で決断を下す

いわゆる”講師”として講座を開催したのは、一人起業をすると決意する前、海外でコミュニティを運営しているときだった。

数年の学びを通して、やってみようという気持ちになった。

幸いコミュニティを運営していたから、その慣れた要領で、会員に向けて告知を書き、メルマガでお知らせすると、ちょうど良く集客できた。当時はリアル講座で、会場を手配し開催した。

初めて講師として話す、教える体験は、とても興奮した。
ロンドンに暮らしていたが、講座終了後は日本の母に電話したい気持ちになったし、夜は、目がランランとして寝付けなかった。


自分の興奮度合いに驚いたし、快楽物質のドーパミンが脳から分泌されている感覚がわかるような気がした。

反応も良かったから、続けていこうと思った。

サラリーマン時代は、研修講師もしたし、学生に向けて会社説明会、社員に向けて〇〇説明会と、色々人前で話して来たが、私の脳みそも、臓器も、神経も、全く新しい反応を見せた。

だから、”またやろう”と思った。


まず、必要だと思ったこと

その初の講座以降、別の企画を案内した矢先、コロナの影響で一時的に日本に帰国することになった。

そして、結果的に、そのまま日本に住むことになり海外暮らしは終了した。

周知の通り、世の中ではすぐにオンラインの流れが来た。

ロンドンコミュニティでは普段からZoomを使用していた。日本から来英する講師とは、日本とロンドンで打ち合わせをする必要があったし、スタッフはみんな子育てや仕事を持っている人もいたから、どこからでも打ち合わせできるZoomを大いに活用していた。

また、日本の講座もZoomで受けたことがあった。

でも、自分が講師として開催するとなる未体験。

オンライン講座の開き方についてググり、講座に出たり、本で自分なりに学んだ。


講座の内容に興味ある友人に声を掛けて、まずは無料でオンライン講座を開催。

やはり、リアル会場で開催するパワーポイント、構成では全く通用しないと痛感した。

そんな試行錯誤を経て、継続することを決意して、まず必要だと思ったのは、自分の講座を知ってもらうことができるウェブサイトだった。

単発で講座を企画し、参加してくれた人が私のサイトを見てくれれば、宣伝しなくても申し込んでくれる可能性が出てくる。

どんな講座を開催しているか、告知した講座以外のバラエティーも知ってもらいたいし、私の理念も伝えたいし、伝えるべきだとも考えた。

個人でやっていくには、まずはウェブサイトだ!

そう思った。


ウェブサイトの効果

お金を掛けてもいいから、自分では作りたくなかった。

ITスキルがものすごく低いと自覚していたからだ。

だけど、世の中には、作り方を教えてくれる人が沢山いる(ググってヒットする)けど、作ってくれる人を見つけるのは大変だった。

作ってくれる人を見つけても、価格帯がどれほどのものかすぐにはわからないページ設計だし(まず問い合わせが必要)、そもそも、その人自身のサイトや実績から、そのデザインは個性があり、
明らかに、自分が得意とするページの雰囲気、好みがあるように見て取れた(ティーカップで例えるなら英国ウェッジウッド系とか、書体のイメージだったら、ゴシック体系のお堅い感じとか、偏りがある)。

結局、”好みのデザインの人”を探すのに疲れ、更に友人がサポートしてくれるという天使の声が掛かったので、友人のサポートを全面に受けて自分で作ることにした。


出来上がったそれが、非常に評判が良く、その後、開催した講座に来てくれた参加者の方は、「ウェブサイトを見て、センスが良かったから」と言ってくれた。

出来上がるまでは相当に時間(数ヶ月)を費やしたが、出来てしまうと、その経緯を知っている友人でも、すごく順調に見えるらしく、”うまく行っている”と思われた。

当然、自分以外の人間には、”出来上がった作品”しか目にしないわけだから、そのような印象を受けるのに不思議はないが、

サイトが出来たからと言って、”誰がこれを見つけ、見るのか” 誰がこのサイトに辿り付けるのかという課題が、出来た瞬間に脳裏を過ぎった。

何も対策していない自分だけが、この完成を手放しに喜べないのだった。


参加者の声で、サイトの効果を喜んだのは、完成後、2、3ヶ月後のことである。


一人起業を決意した瞬間から始めたいこと。そして、一人起業に興味のある方へ…。


結局、一人起業を決断してから、まずやっておけば良かったと反省したことは、コツコツと発信することだった。

ブログ、インスタ、Twitter、音声発信、そういった発信で、自分のファンを増やしたり、発信することに慣れておくことが非常に重要だったのだ。

自分を知っている人、繋がっている人が居なければ、”見てもらう”という行為自体が生まれない。
作ったウェブサイトを見つけてくれる人も、見てくれる人もいないのだ。

一人起業を始めるという決断の時点でSNSで繋がっている人は、大抵、友人や何か関係性のある知り合いであることが多いと思う。

だから、私の起業に関して、応援もしてくれるし、反応もしてくれる。
サイトを作った時、講座がうまく行ったことを報告すると、一緒に喜んでくれる。
とても有り難く、幸せな気分になる。

そして、勘違いしそうになるのだ。

”うまく行っている”と…。

だけど、一般的には、”今、繋がっている友達や、何かの仲間はあなたのお客様ではない” のではないだろうか。

一旦そこを0(ゼロ)と見做すと、発信の重要性も胃のあたりから実感が湧いて来る。

もちろん、サイトを作ったことは良かった。できることなら、同時進行でやるのがベストだろう。

発信をすることで、自分の言葉を磨く。

言葉とは磨くものだと痛感した。相手に届く言葉は簡単ではない。一朝一夕で小手先のテクニックでできるものでもない。


私にそのことを教えてくれたのは、さわらぎ寛子さんという方だ。


幸い、この一人起業を始める決断の前から、この方に学んだいたお陰で、言葉の重要性は早くから認識していた。

発する言葉は、私そのものだ。
人間性が表れると言っても過言ではない。だからこそ、一層磨きを掛けたいと思っている。


一人の声援が、一歩、また一歩のチカラを生む


一人起業の世界に入ってから思い知ったことは、何をしても一人ということだ。

その環境で、

募集しても集客できないと、自信がなくなる。

何を書いても反応がないと、やる気力がなくなる。

見てもらっているかわからないと、何のためにやっているかわからなくなりそうになる。


だけど、逆に、たった一人から”ありがとう”とか、”楽しい”とか、何かしらのフィードバックがあると、心底ほっとして、何とか次の一歩へと手足を動かすことができる。

その、一人の反応に背中を押され、そして、自分がこれをやる理由(私にとっては信念とか理念、ビジョン)が最後のさいご、倒れずに居られるための支えになっている。


そして、私は、一人起業の仲間がいるから、みんな同じ思いをしているということを知っている。
どのステージにいる人も(私のようにスタートした人も、集客に困らない人でも)、その場所で、挑戦し続けたり、試行錯誤を繰り返している。

その苦労を知るだけで、続ける勇気、挑戦する勇気になる。


得てして、悩んでいるときは、視野が狭くなるし、自分を見失いそうになる。

一人起業はやるもやらないも自分の勝手なのだから、自分で自分を見失ったら動けなくなる。


視野を広げる、自分を知る、想像力を育てる、他者を知る、常識固定観念から解放される、異端になる

そういうことが、一人起業を支える。

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