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30年後の世界

最近、私が住んでいる地域では「光化学スモッグ注意報」の放送が流れる。私はその放送を休日の昼間に耳にする。ここのところ、異様な暑さだ。きっと私が仕事に行っている平日の間もこの注意報は出ているのだろう。

近くに学校がある。子どもたちは、きっとこのせいで校庭で遊べなかったり体育の授業が外で出来なかったりしているのだろう。私が子供のころもーーだいたい30年くらい前だろうかーー光化学スモッグの話は耳にしないでもなかった。しかし、放送が流れるのは初めて聞いた。

光化学スモッグは、自動車や工場などから排出される窒素酸化物と炭化水素と紫外線の光化学反応で発生するらしい。一体、あと30年後の世界はどうなっているのだろう。異様な暑さも大雨もそうだが、人間が外に出るのが危険な要因が溢れているかもしれない。それはもうきっと、生きていけない世界だ。

そう思いながらも、私は今日も「死なないため」に部屋にクーラーを効かせて二酸化炭素を放出している。生きようとすればするほど、死に近づいているような気もする。

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