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春を置く

今朝やっと、お雛様を飾った。といっても、本格的な雛人形ではなく、お雛様を模した手のひらサイズの鈴の置き物である。1年以上前、引っ越しのときに実家から持ってきていたのだけれど、去年は出す余裕がなかった。それを、「今年こそは」と思って飾ったのだ。

「3月3日を過ぎてもお雛様を出しっぱなしにしているとお嫁に行くのが遅くなる」と母からきいたが、飾ること自体が遅くなった場合はどうなのだろう? 正月の「一夜飾り」は避けた方が良いときくから、これもあまり良くはなさそうだ。

なにはともあれ、季節感があることをするというのは、よいものだと思った。私の部屋は、隣人の庭に椿や梅が植えられているおかげで、窓を開けるだけで四季折々の花を楽しむことができる。しかし、自分の住む空間に、自分の手で、季節を感じるものを置くことが大切なのだろう。

1年を通して、それができるような状態に自分を保つことができるといい。

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