頑固
自分が頑固者だという自覚はある。しかし、私は私が考えている以上に頑固者らしい。反省も込めて、自分が頑固になってしまっているときの心境を思い起こしてみた。
まず、はじめに私の中にあるのは、「自分の考えは正しい」という気持ちだ。自分の考えに正当性があるのだから、誰にもその考えを譲る必要はないと思っている。ともすれば、その正当性は、全世界を代表しているくらいのものだと思っている。
それに加え、もし誰かに道を譲ったら、自分の「正しい」判断ができなくなってしまう気までしている。だから絶対に自分の考えは通さないといけない。そんな気分になっている。
しかし現実の世界でうまくやっていくには、もっと柔軟に立ち振る舞わなければいけない。時に「正論」はとても厄介で、非常に恐ろしいものらしい。何となく頭では分かっているつもりだけれど、咄嗟に頑固者の片鱗を見せてしまうということは、本当のところ、私は何も分かっていないのだろう。
どうして戦争はなくならないんだろう? なんて、シンプルな疑問を度々いだくけれど、もしかしたら私みたいな頑固者が、自分の正当性を主張し合うからなのではないだろうか。頑固者が大事にしているのは、自分の意見を貫くことであり、厄介事の回避ではない。
自分の頑固のせいで、地球が滅亡してしまう。仮にそう考えると、少しは譲ってみようという気持ちが起きる。でもやはり心のどこかで、譲ることのハードルの高さを感じている。だからきっと平和を維持するのは大変で、気を抜くと争いが起こってしまうのだ。
意見を通すことよりも、厄介事の回避を。この目的を忘れないようにしたい。
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