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みなさん、あれから1年が経ちましたよ。

その日その日を必死で過ごしているうちに、いつの間にか1ヶ月が経ってしまう。それと同じように、1年もあっという間に経過する。

ちょうど1年前の7月3日、バトンズ・ライティング・カレッジのガイダンスが開催された。私はその時初めて古賀史健さんというライターと対面し、31人のクラスメイトと出会った。

迷いながら生きている時は真っ白な霧の中にいるような気持ちなのに、数年に一度、その霧が晴れて、自分の進むべき道がありありと見えるようなことがある。

1年前のあの頃は、そんな気持ちだった。全てが上手くいきそうで、あらゆる答えが明確に分かって、目の前の道が発光して見えた。それはきっと、精神状態や、強い強い思い込みによるものなのだろうけれど、その時は全てのことがまるで最初から決まり切ったことのように分かったのである。

しかし、そんな状態はもちろん長続きするものではなく、いつの間にかまた霧に包まれる。だからこそ、目の前が晴れているうちに出来るだけ力強く地面を蹴って、走らなければならないのだと思った。

バトンズの学校の半年間をがむしゃらに走り抜けた後、さらに半年が経った今。学校が終わってから確実に失速はしたし、明確な目標も立てられていない。どのくらい遠くまで来られただろう、と考えたけれど、多分そんなに長い距離は進んでいない。

毎日を無為に過ごしていては、また半年、1年が過ぎて行く。遠くに行くには、足元だけを見ていてもダメで、はるか彼方を見定めながらも一歩ずつ着実に踏み出さなければいけない。

「もう、こんなところまで走ったよ」

一歩一歩の積み重ねで月日が過ぎた結果として、そんな風に、先生にも学友たちにも言えるようになりたい。

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