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フリマサイトに出品して増えるもの
最近、手持ちの品をフリマサイトに出品しようとしているが、不慣れなもので、写真撮影・説明文作成・値段決めに時間がかかる。私のような人たちのためだろう、サイトには定型文や値段設定のヒントが用意されているのだが、それでもなかなかサクサクとは進まない。
サイトと睨めっこしている私は、お金のことしか考えていない。きれいごとだけれど、何だかそれも、精神衛生上よろしくない気がしてくる。おそらく私は、「がめつい自分」を認めたくないのだ。とはいえ、やはり、ひとたび出品したものが売れると、家の中にあるいろいろなものがお金に見えてくるし、スマホから離れている間も値決めや説明文のことを考えてしまう。
しかし、私が自分のがめつさよりも気になるのは、スマホ画面に集中しているときの私の表情だ。悪戦苦闘するあまり、そして欲にまみれるあまり、鬼のような形相になっている。それに気づくたび、「おっといけない!」と我にかえるのだが、もう決して取れないシワが顔面に張り付いてしまった感覚になる。
ちょっと悲しいけれど、私の場合、フリマサイトと睨めっこして増えるのは、お金ではなくシワなのかもしれない。