約1年ぶりに、真面目にお金の計算をした。
久々に、生活費の計算をしてみた。
最近何かと出費が多い。カバンが壊れたので新調したり、チケットを買ったり。
ここ数年、あまり気にせずお金を使っている。もちろん、自分の中でのざっくりとしたボーダーラインみたいなものはあるけれど、ケチケチと闇雲に切り詰めるより、「欲しいものは買う、食べたいものは食べる」と同時に「特に不要なことはしない」とメリハリをつけた方が、精神衛生上良いと考えたのだ。しかし、今回改めて1ヶ月の出費の内訳を見てみて、あまりにも安易で無駄なものが多いことを思い知った。
最近は私のような人は多いと思うのだが、現金をほとんど持ち歩かず、クレジットカードやバーコード払いで決済をする。わざわざレシートを保管しなくても、インターネットで使用履歴が見られるので、その分助かることもあるし、とても便利だ。しかし一方で、「お金を使っている」という感覚は現金に比べて格段に少ない。
そんな私の使用履歴を見てみると、コンビニで購入しているペットボトルのお茶(130円程度)や、割安だと思って朝一番に買うローソンのメガサイズのアイスカフェラテ(310円)が毎日のように登場する。ペットボトル飲料は、出勤時の駅のホームや帰りにも買ってしまうし、カフェラテは私の「氷多め」の注文を、店員さんが覚えてしまうほどのんでいる。おそらく、「いつもの」といえばもうカウンターから出てくる域には達している。
それら「塵も積もれば山となる」飲み物出費に加え、私はどうやら土日の午前中に散財してしまう癖があるようだ。平日の朝食はもっぱらパン。スーパーで買った5個入りのバターロールの袋から一つ二つ取り出してかじる。しかし休日の朝は、なんだか気分を変えたくて、朝から近所のコンビニまで「散歩」に出かける。ここで、「朝食用に」と割と我慢せずに色々買ってしまう。スイーツコーナーのバナナクレープ、最近セブンイレブンで発売が始まった店内の専用機で作るスムージー、他にもお菓子をいくつか……。
日々の飲み物代と土日の散財を合計したら、自分でも恐ろしく思うような出費になっていた。
もともとお金に関しては「使うときは使う、使わない時は使わない」とメリハリをつけるつもりだったのに、気がつけば、気兼ねなく使い続ける日常になっていた。ケチケチしていても必要なものは絶対に買わなければいけないし、安いものを買うよりは高くても少し良いものを買ったほうが長持ちするとか、小さなところで切り詰めるよりはおおらかに払ってしまった方がストレスもたまらないとか——そんな言い訳をつけて「使い続ける日々」が習慣化したのだ。特にストレスと食費の関係でいえば、「仕事が忙しい分、食べるものくらい好きなものを好きな時に好きなだけ食べたい」という頭があると思う。
詰まるところ、考えるのが面倒くさくなっているだけなのである。
このままだと財布にも身体にも悪い。日々の生活の中で、何にウエイトを置くかは人それぞれだし、その時その時で変わっていくものだ。しかし、思考を放棄して無為に散財する前に、考えるのさえ億劫になるような精神状態から脱しないといけないと思った。