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「スタジオ」に住んでいる。
突然だが、私は「スタジオ」に住んでいる。
FenderのエレキベースとVOXのアンプが置いてあるから、ではない。
先日、海外に住む友人とリモートで話していたら、間取りの話題になった。日本で言うところのワンルームを、あちらではスタジオと呼ぶそうだ。インターネットで調べてみると、日本でも最近はワンルームのことを「スタジオ」と呼ぶことがあるらしい。
ワンルームよりもスタジオの方が、断然カッコイイではないか。特に私が住んでいる部屋は、デザイナーズのくせに、大きなカエルやらヤモリやらクモやらセミやらミミズやら、とにかくマンションの共有スペースに色々と出没する。デザイナーズのくせに、自然がいっぱいなのだ。
だからこそ、せめて呼び方でカッコ良さを底上げしておきたい。そうだ、次回間取りを聞かれることがあったら、「スタジオ」と答えよう。私の家は、都内の、デザイナーズマンションの、スタジオなのだ。『となりのトトロ』のオープニング並みに色んな生き物が登場しても、「スタジオ」と呼ぶことで私の中では帳消しとなる。
どうせ部屋の間取りを聞いてくる人なんて、そこそこ親しい友達だけだ。多少、相手にキョトンとされたっていい。私は胸を張って、自分の部屋をスタジオと呼ぶ。