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いまだに不思議に思うこと

たくさんの人が地球上で毎日笑ったり泣いたり悩んだり、そんなことが本当に不思議でたまらなくなることがある。

人間は役所を作ったり、病院を作ったり、法律を作ったり、ずいぶんと難解なことをしてきた。同じようなことが、実はカマキリの世界とかペンギンの世界で密やかに行われている——なんて想像してみるが、多分そんなことはないのだろう。

生きていくために試行錯誤し、どんどん複雑なものを作って、それによって幸せになった人も、楽になった人もいるのかもしれないけれど、複雑な社会さえなければ生じなかった日常の悩みとか、辛さみたいなものも同じくらい生まれたはずだ。

たまたま出来た地球の上で、よくもまあここまで、めんどくさい社会を作ったものだ。それは信じられないくらい沢山の偶然が積み重なった結果である。

「なぜ世界が存在するのか」「なぜ人間は生まれてきたのか」——そんなことを、小さい頃にはよく思ったものだ。

生きていることや世界が存在していることの不思議について自分なりに考えた結果、「目の前で起きていることはみんな、自分が見ている夢なんじゃないか」「でも、だとしたら……自分、想像力ありすぎじゃないか?」なんて思ったりもして。それを友達に言ったところ、「ちょうど最近、私もそんなこと考えてた!」と言われ、意気投合したことがあったっけ。

あれから約30年経った今でも、私の中の世界の謎は解けないし、いまだにふと、その疑問が浮かぶ。目の前の出来事に一喜一憂していると、ついうっかり忘れてしまうのだけれど、「世界って不思議だよね」なんて、この歳になっても時々、声に出して言っていたい。


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