Post-it! 気になる一曲 『Memphis』

Lonnie Mack
1963年


最近、細野晴臣の深夜ラジオ番組「Daisy Holiday!」を聴いて、ラジオの良さを再認識している。自分ではつい、似たような曲ばかり聴きがちなので、思いがけない出会いのあるラジオは、いいものだなと。

先日の「Daisy Holiday!」は「サーフミュージック前夜」と題し、The Beach BoysやThe Ventures以前の「大人のロック」がテーマだった。The Champsの『Tequila』やJorgen Ingmannの『Apache』など、一度は耳にしたことのある曲が流れる中、私が気になったのはLonnie Mackの『Memphis』だ。Chuck Berryのオリジナルをギターインスト曲にカヴァーしていて、極上のギターサウンドが聴ける。

Lonnie Mackは、Stevie Ray VaughanやJeff Beckも影響を受けたというギターレジェンドだそう。最盛期を過ぎた後は故郷インディアナでトラックの運転手をしていたが、Stevie Ray Vaughanの後押しで共作アルバム『Strike Like Lightning』を収録している。二人がライブで共演した『Wham!』がYouTubeにアップされているが、これまた死ぬほどカッコいい。
エレクトラレコード在籍時代に新人発掘役を任され、Carole Kingを推したのもLonnieだそう。エレクトラでのレーベルメイトThe Doorsのアルバム『Morrison Hotel』ではベースを弾いているらしい。これは思わぬインフォメーションだった。