親として5度目の高校受験を体験して
末っ子、無事志望校に合格しました。
この1年強、原因不明の体調不良で学校に行かれなかった末っ子。当然内申点は取れません。神奈川県では、「長欠申請」といって学校に1年の1/3以上行かれなかった場合、県に申請して、当日の試験だけで受験が可能です。今回、その制度を使って受験しました。(あまりご存じない方もいらっしゃるようです。わたしも、別のことで県の教育委員会に連絡して、初めて教えていただきました。ちょっと古い記事ではありますが、こちらに詳しく記載されています)
ずっと吐き続けているので、塾にも行けても2週間に1回。模試は2回受けたけど、12月の模試は惨憺たるものでした。
そこから1ヶ月頑張って、1月の模試で合格確率80%まで持っていき、本番でさらに得点を稼ぎ、最終的には12月から100点くらいは上げたんじゃないかなと思います。最後の追い込みは本当にすごかった。あきらめずによくやったと思います。
ウチは子どもが3人ですが、上の2人とも、高校受験を2度体験しています。
詳しくはこちらに書いていますが、
(1人目:長女)本人のnoteより
(2人目:長男)
ざっくり言うとそれぞれ、一度受かった高校が気に入らないということで、行きたい高校を再度吟味して受験した、という次第です。そして、初年度からは考えられなかったような高校に入学できました。偏差値でいうと、20〜25くらい上でしょうか。
自分たちの頃にはあまり考えずに、自分の成績に近い高校を受験したと思います。それから考えると、子どもたちの受験にはそれぞれドラマがありました。たかが受験ですし、偏差値教育には基本賛成ではありません。でもそんな機会まで使って成長しようとする子どもたちに、ある意味感服し、たくましさを覚えました。
受験に立ち会った経験から申し上げると、こういう時に親がやるべきことは、子どもの邪魔をしないこと、「ウチの子はこの程度だから」とか「うちの子だからこれくらいはできるはず」と言った親の価値観の押し付け・制限をしない、ということに尽きると思います。
制限さえしなければ、子どもの可能性はそれこそ無限大だと思います。特に親が子どもに与える影響は強大なので、ここは要注意です。親の思惑やちょっとした声かけが、思っている以上に子どもの潜在意識に潜り込んでしまうので。
この受験を通して、親としてはもちろん、人間としても大きな学びがありました。
人間、諦めなければ、ちゃんと結果がついてくるということ。三人三様のスタンスで、それを見せてくれました。そして親の私たちの想像をはるかに超えて、自分で考え、選択し、道を切り拓いていきました。
人が真剣に取り組めば、周りも全力で支えてくれること。そういったことも3人には教えてもらいました。
担任の先生、塾の先生、そのほか、家庭教師にきてくれたウチのインターンの学生さん...。皆さん時には厳しく、そして温かく、子どもたちに伴走してくださいました。
末っ子の担任の先生は「正直学校なんか来ても来なくてもいいんだよね。大事なのは、やりたいことを見つけることだよ」と常に仰ってくださいました。先生という立場を超えて、人間としてきちんと向き合ってくださっていることをひしひし感じました。こんなご時世に、本当にありがたいことです。
これから眩しい高校生生活。是非楽しんで、新しい自分を見つけてほしいです。