中国語ドラマ備忘録⑮:「そして救いの星が輝いた」(中文标题:我可能遇到了救星)
とても気持ちの良い作品だった。久しぶりに良かった!と言える作品。「家族の名において」(以家人之名)以来の感動度であった。今回今作を観ようとしたきっかけはプロモーションキャッチ「「家族の名において」の演出家と監督の最新作」という文言に魅かれ録画をし始めた。主演のお二人はお顔は見たことはあるが程度だった。BSの放送が2023年11月に始まり、最終回は今日2024年2月25日。当初は全部録画後に鑑賞しようとしたが先週録画しているものを見始めて、今日の最終話までの前話までなんと一気見するほど気持ちよく、本日の最終話はもうリアルタイム鑑賞してしまったほどだ。
何が良かったってやはり台詞である。もう、本当に素晴らしい。台詞のひと言、ひと言が心に沁みる。途中で気がついたが全話の約8割は画面に二人しかいない。主役の二人の会話はもちろんの事、その他の場面でもほぼ誰かと誰かの二人のシーンである。(二人とは主演の二人以外も指す。)これは何を表すかというと、やはり台詞、会話の内容が素晴らしいわけだ。ずっと二人での会話、カットは監督が上手く変えている。余分なものは一切ない。画面に出てくる二人の会話と背景やシーンだけですべてが伝わる。
一瞬、海野つなみ先生の「逃げるは恥だが役に立つ」のドラマ化した時の野木亜紀子さんを思い出した。このドラマも画面に余分なものはなく主人公二人の会話が非常にコミカルかつ、心満たされる言葉が多かった。そんなイメージを私は持った。
本当に素晴らしい脚本と演出だったと思う。もちろん脚本、演出は素晴らしいのだが、この台詞を見事に演じてくれた演者さんにも拍手を送りたい。
私はMANGO(湖南衛星)、テンセントのドラマが好きな傾向にあるので、あまりYOUKU(优酷)は観る習慣がない。まさか、こんな名作に辿り着けるとは思わなかった。今後はYOUKUもチェックして行こうと思う。ネットで見る限り、中国ではそんなにヒットしてなさそうだが本当にいい作品だと思う。日本でライセンスしたのはなぜだかが気になる。キャスティングなのかなとは思うが。
いつも、役者さんにフォーカスするが今回は演出、脚本の王雄成さんにフォーカスを当ててみる。
①作品名:「そして救いの星が輝いた」(中文标题:我可能遇到了救星)
「家族の名において」(以家人之名)の監督(王征)、脚本家(王雄成)の作品。2022年12月~YOUKUにて配信スタート。
②脚本:王雄成 (ワン・ションチェン)
元々は小説家。2020年ごろから脚本を書いているようだ。なんやかんや言って、彼の作品は今作で3作品目であった。「家族の名において」、そしてNetflixで観た「働く女子流ワタシ探し」も彼の作品だった。今後は彼の作品を探して観てみたいと思う。
➂演出:王征(ワン・ズン)
彼のプロフィールはなかなか探せなかったが、作品は出てきた。「家族の名において」「働く女子流ワタシ探し」など。
④出逢った俳優
曾舜晞(ツォン・シュンシー/ジョセフ・シュンシー)
今回、お初にお目りかかりますでした。お調べしたところ、なんとfresh极客少年团というアイドルボーイズグループでデビュー。ソロ活動もしているよう。なんと2023年に配信されたドラマ9本に出演。うち1本は王雄成さんの脚本。今後もっと増えていくんだろうと予感。オリエンタルな顔つきなイケメン。身長も181㎝なのでモデルさんでもいいかも。
梁洁(リャン・ジェイ)
中央戏剧学院出身のエリート俳優さん。彼女の演技はなんか自然で好きでした。今まで観てきたドラマに出演してるっぽいが、思い出せない。プロフィール見ると私の大好きなと張新成と数作共演しているのでそので見たのかも。
⑤トピック
今回、もうこれは絶対に書き留めておきたい。梁洁演じる叶时蓝のルームメイト姚佳佳がアルバイトするカフェが「家族の名において」(以家人之名)で出てくる張新成演じる贺子秋が開店させたカフェと同じだった事。
あと劇中に梁洁演じる叶时蓝が部屋でフィットネスしている時のTVに映っていた画像が「家族の名において」(以家人之名)だった。この2つしか見つける事が出来なかったけど、もしかしたらもっと隠されているものがあるかも。まあ厦門撮影だし、制作会社も同じだから被っても仕方ないけど、なんか見つけた時は嬉しかった。