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旋律がどこに触れてるの❍Friend Track


20年以上前、このFriend Track という曲を友人のウォークマンから聴きました。耳に、イヤホンの片方をつっこんで「これすごくない?」と聴かせてくれました。
すごく美しいし、何か旋律が切なく感じました。

その後、あれはなんて曲だったんだろう?と思っていて、なんとなくCDジャケットのデザインを覚えていて、ふっと入ったレコード屋さんのワゴンで奇跡的に見つけました。デモテープみたいな音源が集まっていて「誰なんだろう、この人は?」と思っていました。ワゴンで見つけたので1000円くらいだったと思いますが、このCDは今では手に入りにくいものになっているのか、Amazonで結構高くなっていました。

『Buzz Caner』Chaos A.D
『Buzz Caner』Chaos A.D /Amazon

この曲を作った人は、スクエアプッシャー (Squarepusher) のアーティスト名義で知られるトーマス・ジェンキンソン (Thomas Jenkinson)という人でした。今でも活躍しているイギリスのミュージシャンで、ドラムンベースを起源とする”ドリルンベース”というジャンルを作った人らしい。

Friend Trackは、彼が10代の頃に作った最も初期の曲で、、、ただ、疑問はどうしてFriend Track というタイトルなのか?友達の曲だったりして(笑)

私は、Friend Track が今でもすごく好きなのですが、どういう人が作った曲なのかを、調べずにいてずっと知らないままでした。私の耳にイヤホンをつっこんで「これすごくない?」と聴かせてくれたその人は、私に別の機会にCDをくれていて、その中に入っていて「これ好きだな~」と思った曲は、同じ人、スクエアプッシャーの曲だったことを最近初めて知りました。もらったCDには十何曲か入っていたけど、誰の何の曲なのか説明が一切書かれていなくて。

この曲がその中に入っていました。

これもすごく好きです。そしてやっぱりちょっと切ない。旋律が何かどこか切ないところに触れてくる感じがします。

イヤホンを私の耳につっこんだ彼は、一時的に日本に来ていたアメリカ人の男の子で、当時まだ10代でした。もうすぐ帰国するよという朝(クラブ帰りの朝だと思う)、日本語が堪能だった彼は、「最後の挨拶だから、英語で言うよ」と言って、ペラペラと英語で私に何やら言ってくれました。

その頃、私は、英語をほとんど話せなかったから、何を言ったのか未だに分かりません。

スクエアプッシャーことトーマス・ジェーキンソンは、こんな人でした。彼はベーシストとしても高い評価をされているようです。

彼の曲の多くは、わりと速いテンポの激しい曲調もあるように思うけど、、、この動画を見る限り、なんとなく切ないあの曲調が生み出されるのが分かる気がすると感じます。

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