別れから大人(大きな人)になっていく
スウェーデンのミュージシャンVictor Lundberg(ビクター・ランドバーグ)の歌。ミュージシャンでありプロデューサーなのだろうか??
歌っているのは、カリフォルニア・パサデナ出身のシンガーソングライター、Astyn Turr(アスティン・ター)という女性です。
Victor Lundbergの曲を二つ載せます。どちらもリズムが気持ちよいのですが、どちらも恋人と離れるような別れの曲だと思います。
You're Sorry は、「もうわかっているから、ごめんって直接言って」というような切ない曲ですが、"you're sorry"という使い方が、日本語ではできない使い方だと思うので、ここを繰り返すのが、”切なうまい”感じがします。
英語のsorryの意味は広い。
「お悔み申し上げます」も、I'm so sorry for your loss. とこんな風に使います。
「私は悪い」の意味で「ごめんなさい」の I'm sorry もあるけど、
「私は残念に思う」
と良い悪いの悪いを超えた、相手の立場に立ったシンパシーも入っている。
そーいや、何かを断る時にも使う。
そんな中で、You're sorry. と 主語が「あなた」で繰り返されるsorry は、結構繊細だよなぁ~と感じさせられます。その感じと曲調がとても合っていると思います。
「もう、ごめんって言って。」とちょっと怒りもあるけど、相手のことを好きだという気持ちを持ちながら、ここから自立していこうとしている感じも何か伝わってきます。
こちらの曲も別れの歌ですが、こっちは爽やかです。
「Don't waste my time」と言っているくらいなので、「僕の時間を無駄にしないで」と言っています。
「違うと思ったらもうズルズルするのは違うよ、それは時間の無駄だから、僕はもう次に行く」という感じです。
確かに、自分が「本当に向き合ってはもらえていないと感じてもそこにい続けるという」惨めさを味わいたいならば、それも人生だと思う。きっともし自分にとっても中途半端が良いなら、それがその人との繋がりなのだろうから。私はそういう付き合い方は選ばないですが。本気でつき合うことの楽しさを知っているから。
この朝の鳥が鳴いてそうな爽やかさと、潔いよくどこか軽やかな決心が、「だって、自分の時間を無駄にはしたくないから」という理由に結びついていると思う。