40歳、髪はピンク
やり残したことは、いつまでも追いかけてくるのだ。
やりたかったことってたぶんずっとやりたいんだよな。
というわけで私は、40歳なのにピンクの髪をしている。
最初は抵抗あって、インナーカラーからはじめて、金髪にし、今はピンクです。
イタいおばさんにはなりたくない!と思ってたけど、たぶんなっている。
でもなりたくないって思うとなることになるよね、なんで?
深層心理は、なりたいとなりたくないを区別できないと聞いたことがあるけど、そういうことなの?
まあいい。
私が高校生だった頃、雑誌のcutieやkera!、zipperが大好きだった。
めちゃくちゃ可愛いと思ったし、憧れて真似してたけど…なんかいまいち垢抜けなかった。
その頃可愛い服は高かったし、可愛い服は似合わなかった。
でね、PARCOのショップ店員さんでピンク髪の人がいたの。
可愛くて、可愛くて。
憧れた。
でもその頃、ピンクのカラーにしてくれる美容院なんて田舎にはなくて。
情報もなくて。
自分でブリーチして染めたらむらになって、結局明るめのブラウン止まりだった。
それから後は、エビちゃんブームに負けて、巻き髪とかしてました。
それで出産を期に黒髪にして、何年たったか。
年齢相応の格好いい服装を心がけ、わりと自己プロデュースは成功していたというのに。
なんということでしょう。
もう髪をピンクにするのは今しかない!と思ってしまったのです。
だんだん増えてくシワ。たるんでいく体型。
もうギリギリアウト。
なのに、ギリギリセーフかな?と思った。
いや、セーフにしてみせる!という謎の気合い。
何と言っても、あの頃の自分を満足させないと、先に勧めなさそうなのだ。
やりたいこととは、どうしても惹かれてしまうものというのは、厄介なものです…。
とことんやるしかないのです。
どんなにダメな人だとわかっていても、好きになったらどん底までいかないと別れられない、ってのと同じ。
若い子と全く同じ格好をすると似合わないから、少しだけ流行をとりいれる。
そういうのが、楽しい。
ピンク髪、褒められる。
驚かれる。眉をひそめる人もいる。
けど、めちゃくちゃ、生きやすくなった。
あんなに気にしてた他人の目線も、納得のいく自分でいられると、まぁまぁ気にならなくなった。(全くではない)
眉をひそめる人も、まあそうだろうねって思うし、さようならって思う。
好きな格好をして、それを許される場所で生きるのが、幸せなんだ、私は。
簡単なことだった。
ずっと背伸びしてきた。
居心地の悪い場所に自分をあわせていた。
もっと自由に生きる。
これは私の戦いなんだ。
我儘じゃなくて、生きるために戦う。
褒められたい、受け入れられたいから、理解してもらえるよう努力はする。
次は青髪か…w