化学繊維の服から考える負のスパイラル
化学繊維の服から綿などの自然素材の服に切り替えているという記事を書きました。
環境を考えた場合には綿が最適解であるとは思いません。自然素材ではあっても栽培にあたって大量の農薬、化成肥料、水が使われているなら環境破壊に加担してしまっています。可能ならばオーガニックや環境に配慮した農法で栽培された綿、さらにフェアトレード商品なら人権にも配慮したことになり言うことはないでしょう。ただし、金額がどうしても高くなってしまいます。なので私のような余裕のない人間は古着を購入し、破れるまで着続けるのがいいでしょう。穴が空いたら縫うなどすれば完璧です。そうは言ってもあまり考えすぎては疲れるのでほどほどをオススメします。
化学繊維の穿った見方をしてみますと、適切に洗うには強力な合成洗剤が必要で、場合によっては柔軟剤も使うのかもしれません。現代人であれば洗濯機は必須アイテムでしょう。環境によっては乾燥機を使う人もいます。電源を入れれば電気と水を大量消費します。強引な洗い方をすれば服の傷みは早く、電化製品の寿命もきます。
すべてが大量生産、大量消費、大量廃棄のスパイラルの中にあると言えるのではないでしょうか。
ますます生活を質素に、丁寧に過ごさなければいけないという心持ちが強くなってきます。それに何も服だけが負のスパイラルに陥っているわけではありません。あらゆるものと言っても過言ではないでしょう。大変な社会を我々は生きているのです。