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顧客ニーズを「点」で捉えない、「面」で捉えるために~マックス・ニーフ9つの普遍ニーズを学ぶ~

顧客のニーズは何か?

この「ニーズ」という単語は、マーケティングの仕事をしていれば必ず登場するものです。

本日のnoteでは、当たり前に使っている「ニーズ」の捉え方を整理し、深く考え直すためのヒントをお伝えできたらと思います。

ニーズとは何か?

絶対に聞いたことがあるであろう、セオドア・レビット博士の言葉「顧客が欲しいのはドリルではなく、穴である」があります。

つまり、製品の機能や特徴よりも、顧客のニーズや目的を理解することが重要であるというメッセージですね。

ニーズを具体で捉えるためのジョブ理論

ニーズを具体的に捉えるための考え方として「ジョブ理論」があります。

人々が商品やサービスを自らの生活に「雇用」するのは、そこに「片付けるべきジョブ」があり、ジョブを片付けることで「進歩」するためである 

引用:Clayton M. Christensen

「ニーズを整理しましょう」と言われても、抽象的すぎて理解が難しいことがあります。そこで、ジョブ理論を用いて「ニーズ=顧客が求めていること」を具体的に分解するフレームワークを活用します。


ジョブ理論の考え方の図解

ジョブを整理するフレームワークは実務では、下記のような構文を作成するようにしています。

ジョブ構文を作成する視点

ジョブ理論に関しては、今までもメンバーシップnoteで紹介しているので、こちらもご参照ください。

ジョブ理論の構文で、一定のニーズ整理はすることができることは実務でも感じているのですが…

最近は、さらに異なる視点で「ニーズ」と向き合う必要性を感じています。

ニーズ分析には時間軸が必要なのでは?

最近考えているのが、もう一つ違う視点でニーズを捉える必要があるのではないかということです。

そのキーワードが時間軸です。

先に、活用しているフレームをご紹介します。

ニーズを時間軸で区切って3つに分類して考える

1. 普遍ニーズ(100年近く変わらないもの)
人間の根本的な欲求に関わる長期的なニーズ。
2. 社会ニーズ(10年ほど続くもの)
国の政策や文化、社会の変化に応じて形成されるニーズ。
3. 時流ニーズ(1年程度の短期間で変化するもの)
流行や時事に左右される、一時的なニーズ。

ニーズを3つに分類する

このように時間軸に基づいてニーズを分類することで、ブランドやサービス設計の際に重要な視点が得られます。

ポイントは「1. 普遍ニーズ」を起点に考えていくことです。
そもそも普遍ニーズとは何か、どのように考えていくのかを説明していきます。

普遍ニーズを考える9つの視点

米JPモルガン・チェース銀行初のデザイン・フューチャリストである岩渕正樹さんの「世界観のデザイン」という書籍を読んでいました。

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