顧客ニーズを「点」で捉えない、「面」で捉えるために~マックス・ニーフ9つの普遍ニーズを学ぶ~
この「ニーズ」という単語は、マーケティングの仕事をしていれば必ず登場するものです。
本日のnoteでは、当たり前に使っている「ニーズ」の捉え方を整理し、深く考え直すためのヒントをお伝えできたらと思います。
ニーズとは何か?
絶対に聞いたことがあるであろう、セオドア・レビット博士の言葉「顧客が欲しいのはドリルではなく、穴である」があります。
つまり、製品の機能や特徴よりも、顧客のニーズや目的を理解することが重要であるというメッセージですね。
ニーズを具体で捉えるためのジョブ理論
ニーズを具体的に捉えるための考え方として「ジョブ理論」があります。
「ニーズを整理しましょう」と言われても、抽象的すぎて理解が難しいことがあります。そこで、ジョブ理論を用いて「ニーズ=顧客が求めていること」を具体的に分解するフレームワークを活用します。
ジョブを整理するフレームワークは実務では、下記のような構文を作成するようにしています。
ジョブ理論に関しては、今までもメンバーシップnoteで紹介しているので、こちらもご参照ください。
ジョブ理論の構文で、一定のニーズ整理はすることができることは実務でも感じているのですが…
最近は、さらに異なる視点で「ニーズ」と向き合う必要性を感じています。
ニーズ分析には時間軸が必要なのでは?
最近考えているのが、もう一つ違う視点でニーズを捉える必要があるのではないかということです。
そのキーワードが時間軸です。
先に、活用しているフレームをご紹介します。
このように時間軸に基づいてニーズを分類することで、ブランドやサービス設計の際に重要な視点が得られます。
ポイントは「1. 普遍ニーズ」を起点に考えていくことです。
そもそも普遍ニーズとは何か、どのように考えていくのかを説明していきます。
普遍ニーズを考える9つの視点
米JPモルガン・チェース銀行初のデザイン・フューチャリストである岩渕正樹さんの「世界観のデザイン」という書籍を読んでいました。