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2021年6月を写真でふりかえる
最近思うことだが、文章を書いたり何か1つの思考に深く入るには「家(兼事務所)」ではなかなか捗らないということだ。集中力を散漫にさせる要素が多数存在する。ちょっと挙げてみよう。
・カイ(かわいすぎてかまいたくなる)
・Youtube(楽しいがいっぱい)
・本(なんだか無性に手に取りたくなる)
・冷蔵庫にあるビール(常に誘惑)
・家の片付け(なぜ何かしだすと途端に気になるのか)
・ベッド(眠たくなってくるとすぐに飛び込めてしまう)
といったところだ。
昔から「スタバにmacでカタカタ・・・・」という構図に対して「ケッ。そんなもん家でやれよ。」くらい思っていた自分も、今ではスタバに行きたい。ものすごく行きたい。
というのも、チェーン店なのでいくらいてもさほど気にしなくてもよい空気感、ほどよい雑踏感、眠たくなっても逃げ道がない感。実にちょうど良い。これが個人店となると、次第に店主と関係性が構築され互いに気の遣い合いなどが発生し、こうはいかなくなる。
皆さんにとって集中できる、没頭できる環境とはどのような場だろうか。どのようにその環境作りをされているのだろうか。聞いてみたい。さて、9月初旬だが6月を振り返ってみる。
【6月上旬】
ガイドで摩周岳へ。
NHKの番組のロケだったわけだが、事前打ち合わせなしでカメラを振られると上手く話せないことを痛感した。
この日は確か暑かった。
ほぼ初めての登山だったディレクターさんの頑張りとやりきった表情が忘れられない。
山頂付近はまだ桜。
日付は変わり、ある日のツアー。
この日は20代前半の時に勤めていた会社の先輩が友人と遊びに来てくれた。オーダーはおまかせツアー。
日程は夕方着で次の日の午前まで。天気を見て、まずはサンセットタイムにカヤックで湖に浮かんでもらい、次の日は藻琴山に登り、前日漕いだ場所を一望しに行くというプランにした。こういういまかせは好きだ。この土地をじっくり楽しみたい方、秋とか冬、いかがでしょうか。メニューには用意してませんが、天気に合わせていいとこガイドしますよ。
見事な雲海。
オオカメノキは可愛い花をつけていた。ちなみに今はもう実がついている。季節が移ろうその変化が美しい。
【6月中旬】
ガイド研修で摩周屈斜路トレイルをスルーハイク。
中旬にもなるとどんどん緑に覆われ、初夏さながらの雰囲気だ。この時期はとにかく緑が美しい。なが〜い冬を越えてきた久しぶりの鮮やかな緑にどうしたって目がいってしまうものだ。
日の当たる場所にあるもの、日陰のもの、どちらも美しい。
これは自分のお気に入り。カラマツソウ。線香花火のような白い花が好きだ。
これもお気に入り。ギンリョウソウ。別名ユウレイタケ。光合成を行わない腐生植物。しかしいつ見てもすごい植物だ・・・。きになる人は是非調べてほしい。植物の多様性、環境適応力はすごい。そして生に対して貪欲だ。
ノゴマがせっせと囀っている。この時期の野鳥たちは恋の季節。忙しい。
森を歩いたり。
湖畔を歩いたり。
踏切を渡ったり。
畑を見たり。
見頃のエゾイソツツジの中を歩いたり。
歩くというのは、いい。季節を感じ風を感じ、土地を感じる。
これは別の日のエゾイソツツジ。山で見ると可憐な花だと思うが。硫黄山の周りはありすぎて品がない気がする。綺麗ですけどもね。美しさというのは希少性も重要だと思う。学校のクラスの女の子が全員美しかったらどうだろう。ん?いやそれはそれでいいな。では全員イケメンだったらどうだろう。うん、それは知らん。
【6月下旬】
ツアーの下見でオサッペの滝へ。今年から日付限定で開催している。日付限定なのは特別な場所だと思っており、たまに行くのがいいと思っているからだ。この場所までたくさんの人が来るようになってはなんだか違う気がする。厳かで美しい場所なのだ。
MTBで林道をあがり
沢をさらに登る
頑張るから、自分の足で行くから、感動がある。そう思う。車で楽に行ける感動もあるが、その感動は楽な感動で、僕が好きな感動とは違う。なのでそういうツアーはしない。
帰りは超爽快ダウンヒル。たまに沢にたちよりテンカラ釣りを嗜む。実にいい。ツアーがきになるかたはコチラご覧ください。
それから歴舟川にも2泊3日で旅にでかけた。近場だとしても日常とは一線を引くような旅が僕は好きだ。
さて、6月になると日々のふんわりした写真があまりない。ガイドで慌ただしくなってきている証拠だろう。本当にやりたい遊びは、しっかりスケジューリングしないとどんどん流されていく。いい仕事は遊びからしか生まれないと思っている。なので実は「遊び」の優先度は高い。正しいかは知らないが意図的に優先度をあげようとも思っている。
そして最近痛感するのだが、僕はどうやらマルチタスクではない。なぜだか年々1つのことしかできなくなっている気がするし、さほど無理をしなくなっているので、いい意味で適当になっている気がする。それで迷惑かけている人がいたらこの場をかりて謝ります。ごめんなさい。
さて、緊急事態だとしても人はそれなりに動いていた。賛否あれど、きていただいたゲストには「今の自然」をご案内するのが僕らガイドの役目だ。コロナだろうが何だろうが自然は変わらずありのままだ。ゲストの皆さんは旅行中の感染対策はしっかり行った上で、この屈斜路湖では是非ともマスクを外して大きく深呼吸していただきたい。きっと心身ともに健康になる気がするのだ。
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