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2021年2月を写真でふりかえる
1月ふりかえった流れでそのまま2月もふりかえってみる。確定申告はまだ終わっていない。期日が延びたことをいいことにギリギリまで作業を後回しにしてしまう。どんどん前に進めるような楽しいことを考え実行するのは得意なのだが、その過程で発生するいわゆる「事務作業」が極めて苦手というか、できるんだけど本当にやりたくない。
なぜここまで体が拒否反応を示すのだろうか。いつもこの時期肩に重くのしかかる。まして今年は「毎月処理してこう!」とか意気込んで領収書などを収納する引き出しを1つだけにしていた。それれがすべての間違いであった。そんなもの当然毎月処理できるわけなく、そこに1年分が分類もめちゃくちゃに、ただ突っ込まれた状態ってなもんだから去年よりさらにやっかいだ。いい加減自分の性格を理解した上での対策を講じるべきだ。
ふぅ。ラジオからは松たか子の「明日、春が来たら」が流れてきた。
この曲が好きで、春が来ると必ずききたくなるし、ラジオから良く流れてくる。さて、このふりかえりを終えたら確定申告しよう。そうだ、確定申告しよう。
まずは上旬から。
おなじみの山、藻琴山へ。やっとハイマツも埋まったようだがまだ甘かった。この時スノーシューで行ったらハイマツ帯でふみぬきまくりイライラがこみ上げる。相方のスキーヤー「・・・それはしんどいねぇ」という表情でスムーズに登っていく。毎度毎度思ってはいたが、今年こそいよいよスプリットボードの購入を決意した。なにせ2月。ハイシーズン。それなのにスノーシューじゃ登るラインを自由に選べない。というわけで購入した。
酪農現場の撮影へ。この日は主に動画素材中心の撮影だった。現場は中標津。なんと偶然にも同級生だった。向こうは覚えていなかったが。後日、僕が撮影した素材を釧路教育大学の授業の中で学生さんが編集・制作。オンラインでの発表会にも参加して見せていただき感動した。
散歩兼冬のツアーのフィールドワーク。
中旬ごろ。
屈斜路湖の氷の動きから目が離せないこの時期。全面結氷したのが確かこの頃だ。
小さく御神渡り現象ができはじめている。屈斜路湖でのこの現象は厳密には「御神渡り」ではない。御神渡りとはこう定義づけられているからだ。
では屈斜路湖では何と言うのか。"カムイ パイカイ ノカ"と呼ぶのだ。アイヌ語で「神が歩いた跡」という意味だそうだ。詳しくはコチラをご覧いただきたい。
僕は専門化ではないので詳しく語れないが、こう思う。情報も人の交流も潤滑ではなかった時代。アイヌと和人。まったく別の場所、別の人だけど同じようなことを考えていた。その事実に感動する。「人の力ではどしようもできないような自然現象=神の仕業」この信仰感というのは同じなんだろう。今もこの先の未来も大切にしたいと思う。
浅い場所とわかっていても割れ目に「ゾワっ」とする。
日没後。ねぐらに向かってはばたく白鳥たち。
フィールドワークのパートナー。カイさん。急斜面を降りたら大変だろうに・・・。頑張って登ってきた瞬間の写真。
この日はとある撮影依頼もあり、清里町へ車を走らせる。あまりにも綺麗な道中の景色に足止めをくらっていたら、助手席でカイさんにお漏らしされたのを思い出す。カイさん気づいてあげれなくてすみませんでした。
真冬の神の子池。自分ひとり。ガヤガヤした音や車の音もきこえない。美しさが際立つ。しばらくこの場所にいたら数人やってきた。みんな歩いてきた人だからおのずとお互い挨拶して少しばかり会話も交わす。とても自然でいいと思った。
もし、例えば、夏も冬みたいにある程度森の中を歩き、柵などないありのままの神の子池のお姿を見ることができたら。そのほうがよっぽど価値高い気がするし、本当に見たい人が来る気もする。見るまでの過程に時間をかけて思い巡らせることでより感動する。個人的にはそう思う。偏った考え方かもしれないが、美しい自然を見たり体験したりするのはそれでいい気がする。
2日間のツアーへ。全面結氷した屈斜路湖。夕日。快晴の摩周湖。川湯でのダイヤモンドダスト。オホーツクの流氷。冬の道東を味わっていただくのはベストコンディションな2日間だった。
友達と山へ。初見の場所。初見はやはり楽しい。地図ではわからない深い沢にすいこまれたことを思い出す。1人だったらただの苦行も気が合う数人で行くとそれはネタと笑いに変わる。
川湯で毎年行なっている地域イベント「森のスノーパーク」も実施した。今年は高校生とコラボしてみた。(写真は弟子屈の有名人。-20度の真冬でもこのスタイルだ。春から高校生として内地に進学したそうだ。元気にしてるかな)
下旬。
頭の中のイメージにあった一枚が撮れて嬉しかった。
雪が降った日は家でジッとしていられないのは犬も僕も同じである。ただの家の前の散歩道が一瞬で美しくなる。気分が高揚する。
降雪後の朝の光を浴びたハシブトガラ。片足をしまっているのがこの写真のミソだ。
この日はツアーへ。僕も好きな場所をご案内した。隣町の親子。お子さんが3人いて、誕生日の日には2人はおばあちゃんに預けて、その1人と1日プライベートして最後に何か買ってあげる。それが恒例のプレゼントだそうだ。なんて素敵なのだろう。そのお話にとても感動した。いい思い出になってくれたかな。
この日は午後から藻琴山へ。購入したスプリットボードで行ったわけだが、フットワークの軽さに感動した。
満月の斜里岳を撮りたくて、山へ。ついでに3月の予定にむけて色々道具の確認も兼ねて。
野付半島方面から昇る太陽。泊湾と空を淡く染めた。
諸事情で今年も行けずじまいの斜里岳ピーク。来年こそ。
カイさんいつも付き添いありがとう。