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12月を写真でふりかえる
【12月31日】
冬型の気圧配置が強まる大晦日。朝、いつものようにカイを連れて散歩に出かける。日々変わる湖の氷の変化を楽しむのもこの時期ならでは。
家に着く頃、頭上を小さな鳥が羽ばたいたのをギリギリ捉えた。キクイタダキだ。この鳥、体重はわずか5g(なんと1円玉5枚分)と日本最小の鳥なのだ。2年前家の前で見てからしばらく会えていなかった。「一年の最後にいいことあるな〜」偶然の出会いに顔はニヤけ、興奮気味に独り言をぶつくさ。急いでカイを家の前にくくりつけ、望遠レンズを手にもう一度見つけた場所へ戻る。いた。いてくれた。なんという可愛いお姿なのだろうか。頭にチョンと乗った黄色模様が「菊の花びら」に見えることから名前の由来になっているだそうだ。
散歩を終え、机にむかい12月に撮影した写真を眺める。何かしらほぼ毎日撮影しているから面白い。作業は一時中断。2日前、先輩のからお誘いいただいていた予定していた場所へ向かう。
場所は屈斜路プリンスそばにある「竜の祠」。龍神様に今年一年の感謝を込めて、ガイドチームのメンバーとその家族のみなさんで感謝のお参りにきた。帰り道、鳥たちの群れに遭遇。旅鳥のツグミだ。ナナカマドの実に集まっている。しかし今日はいいことあるな〜。
自宅に戻り、再び12月の写真を選び終える。今晩のお寿司を取りに川湯温泉にある味楽寿司へ車を走らせる。ついでに西沢商店に立ち寄り日本酒をいくつか購入し、打ち立てのお蕎麦をくれるという友人のところへも立ち寄る。帰り道、湖は白波立っている。藻琴山は白くなった。西日が美しい。いい大晦日だ。
さぁ早く12月の記事を書き終えて、一年を振り返り、感謝しなながらご馳走をいただこう。
【12月1日】
グッと気温が下がったのだろう。毛嵐と白鳥を撮りたくて光の入る時間に湖へ向かっていたようだ。
【12月2日】
ピントが合わず悔しかったのを覚えている。エゾリス。
キレンジャクの群れに遭遇。嬉しかったなぁ。普段見ない野鳥たちと出会うのは本当に嬉しい。
【12月3日】
燃えるような空。硫黄山の隣にあるかぶと山。
この日はグリーンシーズン終了後の締め作業。事務仕事で1日を終えたのを覚えている。終わって外に出てみるとなんとまぁ美しい空。
【12月4日】
カイ。まぁお上品なステップだこと。散歩を終えトレイルクラブのメンバーと今後模索している道を歩きに。
前日にサラッと降った雪が美しかった。
【12月5日】
カイとの散歩。少しだけ足を伸ばしコタン旧道へ。斜面あり、倒木あり、水分補給の湖あり。カイはこの道が大好きだ。と思う。湖を見ると白鳥が2羽だけ優雅に泳いでいる。こいつらの行動はよくわからない。皆んなと一緒はイヤなタイプの夫婦なのかな。とか考える。あえて集団行動をしていない白鳥を見るとなんだか妙に親近感がわく。
【12月7日】
雌阿寒岳へ。爆風により阿寒富士は断念。登山後の野中温泉も定休日。まぁそれもまた自然な巡り合わせ。シーズン始め、冬の装備を試す良いテストトレーニングとなった。
下山したら晴れてくる。山あるある。
【12月12日】
先輩からの依頼で撮影へ。この撮影はついでに。可愛すぎて自然に撮ってしまう。
【12月13日】
こちらがメインの撮影。素敵なお2人。お2人の一生の思い出の一部に関わるという大変光栄なできごとだった。ありがとうございました。
【12月15日】
帰りしな大好きなスノーボードも。クリエイターとして活躍する友人と合流し最高の雪を味わった。
写真は彼が撮影してくれたもの。被写体になるというのも時として嬉しいし、勉強になる。そう思った。またやりたい。せいしゅうありがとう。
【12月17日】
この時期は氷が創り出す芸術から目が離せない。
【12月18日】
いつも行く場所にはいつもオジロワシの幼鳥がいた。
【12月19日】
弟子屈町某所へ。身近な場所にこんなところがある。それはとても幸せなことだ。厳冬期、ここから阿寒方面へ抜けてみたい。先に面白そうな台地があるのだ。地図を見て妄想を膨らませる。
【12月21日】
凍っては割れ。風で岸へ寄せられる。
【12月23日】
朝おきると霧に包まれていた。おそらく雲海の中だろう。幻想的な朝だった。
朝は始動が遅いカイ。だらだらしてんじゃねい。大人しくて可愛いからいいけど。
【12月26日】
氷ばっかり。気になるんだもん。
【12月27日】
Hokkaido Beer Porterさんが弟子屈ビールを醸造した。原料は弟子屈の小麦とぶどう。
この日はその生産者である農家の友人と、製造にあたって人と人を紹介しつなぎ合わせた宿主。とNZのロングトレイル「テアラロワ」を旅したチャレンジャーガールと皆で試飲会(ぶどう農家の友人は来れなかったが次回こそ!)。なぜ僕がいるのか謎だったが「コレがきっかけでの縁なので」とのことで誘っていただけた。縁とは大切である。これ以上の贅沢はないのでは。そう思った日だった。
弟子屈の山葡萄ビールうっま。
— すずきさだひろ@旅人宿昭栄 (@Sdwo46) December 27, 2020
シチューもうまくなった pic.twitter.com/It6FvFAF8B
【12月28日】
【12月29日】
冷え込んだ朝。風はない。上へあがることも一瞬考えたが、樹氷があまりに美しい。迷わず近所のある場所へ。身近な場所は氷の魔法がかけられていた。美しすぎた。
この日はガイド仲間の友人と。美しすぎる景色にきゃっきゃいいながらお互い撮り合いっこもする気持ち悪さだ。
【12月30日】
久しぶりに雪が降った。カイも嬉しそうだ。
最終日は冒頭に綴ったとおり。こうして12月のふりかえりを終える。今年は色々なことがあった。ありすぎて書ききれないし、もう美味しいものを食べてお酒の飲みたいのでこの辺で筆をおく。一年の振り返りはひっそりと脳内で行うことにしよう。とにかく2020年に感謝し、来たる2021年、大きな希望を持って迎えたい。まったく楽しみである。皆まさにとっても2021年が素晴らしい年となりますように。
さっ、飲むぞ〜。
2020年。完。