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安倍自民党の「七大悪政」(6)「自民党改憲草案」の罠

【お断り】これは安倍政権下で私が執筆し、ごく少数の方に配布した文章を若干加筆したものです。

「憲法改正」の真の争点は「九条」ではない!

 現在、憲法改正を巡る議論が活発になっていますが、多くの人は「戦争の放棄」を定めた『日本国憲法』第九条を巡って議論しています。しかし、私はこうした議論は罠であると考えています。
 よく考えてみてください。確かに九条は一般に「戦争の放棄」「戦力の不保持」を定めたものであるといわれていますが、政府の解釈では自衛隊は合憲なはずです。自衛隊が憲法上認められるのであれば、わざわざ憲法を改正する必然性はありません。
 無論、細かいことを言うと今の自衛隊にも様々な問題はあります。しかし、実はこのような細かい問題よりもはるかに大きな問題が「自民党改憲草案」にあるのです。
 私は憲法九条改正の是非を巡る与野党の対立は憲法の本当の問題点から目をそらさせるための八百長であると思っています。安倍自民党は憲法改正を一回で終わらせず、何度か憲法改正を繰り返すことによって「自主憲法」が確立されるといっています。だから、彼らが最終的にどのような憲法を目指すかを見極めなくてはなりません。一体、安倍自民党による「自主憲法」とはどのような憲法なのか?それを見ていきましょう。
 なお、改正云々以前にそもそも『日本国憲法』自体が本来無効なのではないのか、という議論もあります。それについては別に触れます。

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