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「トランストイレ問題」をパス度で論じるのは究極のルッキズムでは?

 とっても猫さんの記事を読み、改めてルッキズムとトランスジェンダリズムは親和性が高いように感じた。

 そこに出てくるのは、ホルモン療法で髭を生やしているけど、女性の肉体であるトランス男性(性転換手術はしていない)。

 で、その人は「この髭面で女性用のトイレに入っていけるとでも思っているのだろうか」「基本的には男性用のトイレを利用している」と述べて、トランス女性(肉体男性)も容姿が女性的ならば女子トイレを使えばよい、としている。

 ・・・まず、シス男性として率直に思うことを言っていい?

髭を生やしているから男性?
お前は一体、いつの時代の中国人なんだ!

 別に中国人差別がしたい訳じゃない。ここで言っているのは、宦官制度のあった時代の中国の話。

 宦官とは、去勢した男性のこと。宦官で無いことを証明するために多くの中国人男性は髭を伸ばし、髭の薄い男性は差別された。

「髭が生えているから男子トイレへ」

 髭の薄い男性もいます。

「豊胸もしていて容姿も女性的だから女子トイレへ」

 胸の無い女性もいます。

 性別って、容姿で判断するもの?男性も女性も、色々な容姿の人がいるよ?

 それとも、トランスジェンダーだけ容姿で判断するのかな?それじゃあ、容姿でトランスジェンダーを分断するわけだけど、それこそトランス差別なんじゃないの?

 というか、「容姿が女性的だった女子トイレ」がOKだったら、完璧に女装した男が女子トイレに入るのも許されちゃうよ?

 そもそも、髭と言うのは男性にとって苦痛の象徴です。

 髭を剃るのはマナーになっています。好きで髭を伸ばしている人はいません。

「いや、好きで髭を伸ばしている少数派もいるぞ!」

 ああ、そうですか。で、その少数派の中に肉体女性もいる、と。

 その人は、男子トイレに個室が少ないことに文句を言っているけれど、その理屈が通るならば、女子トイレにも肉体男性用小便器を設けないといけないことになりますね。

 で、それをしなかったら差別だ、って?ふざけないでほしい。

 少数派への配慮は必要。だけどね、少数派への我儘に合わせる必要は無いの。

 だいたい、少数派、少数派、というならば、Xジェンダーの人だって少数派だよ?X用トイレを作らないと差別とでも言うつもり?

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日野智貴
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