【同性婚訴訟】大阪地裁と札幌地裁の判断は分かれていない
今朝『朝日新聞』を読むと(実は超保守派の私が呼んでいる新聞は『朝日新聞』である、『産経新聞』は元から契約していないが、第二次安倍政権になってから図書館で読むのも嫌になった)、同性婚訴訟について大阪地裁と札幌地裁で矛盾した判決を下した、とか書いていて「おいおい、それは違うだろう」と思ってネットで検索すると東京新聞までそういう記事を配信していた。
ハッキリ言って、これはフェイクニュースである。大阪地裁と札幌地裁の判決文の双方を記者が読み比べていたらしようがないミスだ。
札幌地裁はそもそも「同性カップルの婚姻を認めないのは憲法違反」とは、言っていない。そのことは私もかつて記事に書いた。
札幌地裁判決はあくまでも「違憲状態判決」である。
そして、同性カップルの権利保障は結婚と言う形態でなくてもよいことは札幌地裁判決も明記している。そして、大阪地裁も「婚姻と言う形態でなくてもよい」ということで違憲判決を避けている。
では大阪地裁が同性カップルの不利益を無視しているのかと言うと、そうでは無い。
つまり、あくまでも「異性婚と全く同じ制度を用いるべきか、否か」だけが争点である。
事実、台湾では婚姻制度を複数用意すると言う方法でこの問題を解決している。そうした選択肢を排除する必要は、少なくとも憲法上の要請からは認められない。
それでは同性カップルの権利をどのように保障していくのか、だが、その際にはロマンティック・アセクシャルやアロマンティック・セクシャルのカップルの権利も考慮した上で決めてほしいものである。
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