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【とある科学】「常盤台中学」は学習院の系列学校なのだろうか?
昨年末、「古典的な小説を読んでみよう」と「とある」シリーズに手を出した私ですが、今年に入ってから「とある」シリーズは色々話題を生みましたね。ちなみに、私は本編の『とある魔術』よりも外伝の『とある科学』の方が好きです。
念頭に始まったアニメ『とある科学の超電磁砲T』はCovid-19の影響で何度も延期されて9月に放送終了。その後は『創約とある魔術の禁書目録』第2巻が発売されて「青髪ピアス第6位説」の新たな傍証が登場、そして、「外伝の外伝」である『アストラル・バディ』の完結と、様々なことが起きました。
さて、私がここで「藍花悦の正体が判った!」というありきたりなことを言っても白けてしまうので、今回は「とある科学」の舞台である学園都市の設定を日本の政治と絡めて考察します。
学園都市「独立」の背景には日米地位協定の存在?
「とある」シリーズの特徴的なところは、日本が舞台なのに日本の影が薄いということです。
学園都市は日本の一部であり、作中設定においても法的に「独立国」ではありませんが、一方で「独立記念日」を祝ったり、超能力開発と称して学生たちに薬物を投与したり、挙句の果てには、先進的な科学技術を駆使してロシアと武力衝突したり、と、日本政府の意向を(おそらく、法律も)無視しています。
ここまでトンデモ設定であるならば、いっそのこと『独立愚連艦隊』シリーズみたいに「学園都市は独立国だ!」とした方がスッキリするのですが、作者は何故か、学園都市が日本の一部であることを強調しています。これが単なる設定ミスなのか、意味のある設定なのか、は判りません。
それでは一体、学園都市はどういう存在なのでしょうか?
『とある魔術の禁書目録SS』において白井黒子が学園都市について「まるで在日米軍基地のよう」という旨のことを言っています。
そして『新約とある魔術の禁書目録』や『とある科学の超電磁砲』において学園都市がアメリカ合衆国と関係深いことは何度か強調されています。
このことから、学園都市が持つ高い自治権の背景にはアメリカの存在が大きいということが言えると思います。
恐らく、学園都市の超能力開発の一部は『日米地位協定』が適用されているのではないでしょうか?そうだとすると、違法薬物を未成年に投与していても「米軍案件だから」と、日本政府が見て見ぬふりをすることは十分にあり得ます。
作品の時代設定は「21世紀後半」か?
次に時代設定になりますが、これについては「近未来」であること以外、作中では描かれていません。超能力が解明されているぐらいの未来ですから、かなり後のことかと思いますが、一方で
・有限会社「愛と漢方の絶倫媚薬」なる、如何にも需要の無さそうな会社が存続している
(※当該話放送時、既に有限会社新規設立は廃止されていることから、作中設定において2006年以前に設立された会社となっていることが判る。)
・なんと首里城の絵柄の2000円札が使用されている!!
と言った「あれ?結構近い時代じゃない?」という描写がされています。
また、学園都市の科学技術は外部よりも2,30年進んでいるということから、作中で用いられている最先端技術の多くはまだ実用化されていない、つまり、今の時代と文明レベルに極端な差は無い時代であると考えられます。
一方で、国際関係については今の時代と全く異なります。いくつか例を挙げると、
・アメリカでは史上三人目のヒスパニックの大統領が就任している
・フランスではカトリック教会の影響力が強化されている(!)
・ロシアからは複数の小国が事実上独立している(イギリスの支援が示唆される)
・第三次世界大戦ではイギリスとフランスが交戦している
・第三次世界大戦では中国とインドが同じ陣営で参戦している
と言った、今の時代から到底考えられないことばかりです。
特に、アメリカ大統領については任期と言うものがありますから、任期は4年から8年ですし、史上三人目とはいえ「珍しい」扱い(つまり、連続ではない可能性が高い)であることから、今から約30年以上先のことでは無いのか、と推測出来ます。
イギリスはEU離脱どころか、NATOまでぶっ壊しちゃったんですね。トンデモナイ未来です。怖ろしや・・・。
個人的には、フランス国民がカトリック教会の影響を受けて行動していることは興味深いと思います。原作者がフランスの歴史に無知ではない限り、これは歴史的な大事件です。
「一食四万円」の常盤台中学は学習院の系列学校?
さて、「とある科学」の舞台である一食四万円という全寮制の超お嬢様学校である常盤台中学ですが、名前からしてこれは・・・。
誰がどう見ても、女子学習院の同窓会「常磐会」に因んでいませんか?
だいたい、普通、上流階級の人間が可愛い娘を薬物投与されるような学校に預けたり、しません。それなのに常盤台中学というお嬢様学校があるということは、何らかの政治的な意図があることが確実です。
作中において「超能力」と「DNA」に実は因果関係がある、ということが示唆されています。学園都市の背景には優生思想が存在すると推測できます。
そう言う環境において、上流階級の人間が政治的意図で子弟を超能力者にしよう、というのはあり得ないことではありません。
古代や中世の日本でも僧侶になる貴族の子弟はいましたから。
高い金を払ってでも常盤台中学に通わせる親の中には、霞会館あたりとパイプが欲しい人もいるのでは?と推察されます。
事実、御坂美琴の父親は海外の政府とつながりがあることが作中に描写されており、白井黒子はホワイトスプリングホールディングスというイオングループを連想される会社の令嬢です。
政界と繋がりがある人たちなわけで、私の予想はあながち外れていないのではないか、と思います。
(写真:関西人にしか通じないか・・・。学研都市線の写真を使わせていただきます。)
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