母親の借金“疑惑”でこれ以上非難されるべきか？――小室圭氏の説明文書を読んで
小室圭さんが母親のいわゆる「借金疑惑」について説明する文書を発表した。これについてだが、私のTwitterのフォロワーの中にも小室圭さんについて「クズ」「無職男」等と誹謗中傷するコメントが散見された。
母親の問題で息子を非難する意味が判らないが、内親王殿下の交際相手を貶めることは皇室への誹謗中傷でもある、ということも理解できない人間が保守を名乗ることに、この国の恐ろしさを感じる。日本はここまで左傾化したのか、との思いである。
尊敬する人間の娘の彼氏を、彼氏本人ではなくその母親のスキャンダルで攻撃する――これが如何に異常であるか、少しでも脳味噌があれば理解できることであり、こんなことも理解できないほど脳味噌の無い者は人間とは言えないから、彼らは人間である以上、理解した上で皇室への悪意を持っていると見做すべきである。
そもそも現在「借金問題」は存在しない
大前提を話す。そもそも、今小室家に借金問題は存在しない。
仮に、小室圭氏が「嘘」を言っていて、本当は借金をしていたのだ、としよう。（もっとも、小室圭氏の主張が嘘だと証明することはほぼ不可能である以上、勝手に内親王殿下の彼氏を嘘つき扱いするのもどうかと思うのは私だけではあるまい。）
だが、当の貸した本人が「返さなくて良い」と言っている。
「もう私は小室佳代さんから、400万円は返してもらわなくていいのです。先方と交渉を続けるつもりもありませんし、今後、小室家に対して返金を求めることは一切いたしません」
念のために言うと、小室圭氏の母親とこの元婚約者の間には肉体関係はなく（と、元婚約者自身が言っている）、別に小室圭氏の母親が元婚約者を騙して金をせしめたわけでは無い。
要するに、仮に元婚約者側の言い分が正しいとしても、法的には小室家側には何の問題もなく、況してや小室圭氏自身には何の問題もない。当時未成年だった小室圭氏に母親の恋愛をコントロールできるはずもない。
だから、百歩譲っても千歩譲っても、小室圭氏には何の問題もない。それが結論であり、このことで小室圭氏を攻撃したり、挙句の果てには眞子内親王殿下を攻撃する輩は、人間性に瑕疵があると言わざるを得ない。
「名誉の問題」との認識は素晴らしい！
今回の説明文書には、細かい点を言うと色々言いたいこともある。だが、それを指摘することにより皇室に迷惑をかけるのは本意ではない。
むしろ、私は小室圭氏の名誉を重んじる姿勢に脱帽せざるを得ない。
小室圭氏は借金返済との誤解を招かないようにするため、解決金の支払いを避けていた。
お金を渡してしまえば借金の返済だったと誤解されてしまうだろうとか、世間からはやはり借金だったのだと見られてしまうだろうというのは考えすぎだ、私がきちんと事情を説明すれば世間は信じてくれたはずだ、とおっしゃる方がいらっしゃるかもしれませんが、当時の報道をみると、全くそうは思えませんでした。（小室圭氏説明文書より）
このことを「名誉の問題」と数回言い切っているのは、素晴らしい。内親王殿下と結婚する気であれば、自分の家の名誉は命よりも大切であるからである。
一般的には金銭トラブルと呼ばれていますが、切実に名誉の問題でもありましたし、今でも、同じように受け止めています。（引用前掲文書）
名誉を傷つけられるような疑いをかけられ、その疑いが事実でないにも関わらず早く苦しい状況から抜け出したいと思うあまり事実でないことを事実として認めるのと変わらないことをしてしまえば、一時期はそれで良くてもそのことが一生重く付きまといます。（道場）
素晴らしい。「慰安婦」問題で十億円も“解決金”を支払った安倍前総理や岸田文雄元大臣は彼の詰めの垢を煎じて飲みべきではないか。
横粂勝仁先生、見損ないましたよ！！
私が今回の件で一番驚いたのは、元改革の志士代表の横粂勝仁先生のコメントである。
なんと、彼はつぎのようにコメントしている。
元衆院議員で弁護士の横粂勝仁氏は「弁護士業界では長い文書を書く人は能力がないとされている。下手ですね」と喝破した。
さらには「理屈で国民が納得すると思っているのかもしれませんが、国民は感情的な部分でも引っかかっている」とまで放言しているが、呆れてものも言えない。
かつて首相指班で自分を総理大臣に指名した恥知らずな男にだけは言われなくない、と多くの人が思っているはずだ。
「国民は納得しない！」と言っているが、自分の行動は国民に納得されていないからこそ、連続落選して政界引退した人間が良く言うよ、という話である。
こんな恥知らずな人間は存在しない。
彼を反面教師として、私たちはこれ以上この問題で小室圭氏を責めるのを止めるようにするべきであろう。
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