「令和3年」自民分裂!「ポスト安倍」の政局を完全予想
政界において「未来を読む」ことは、決して難しいことではありません。と言うのも、既に「あらすじ」が決まっているからです。
「衆参ダブル選挙」で「自民圧勝」し、そして「東京オリンピック」後に「政局」が動きます。これは、8割以上の形で断言できます。
日本において「政権交代」は、例外なく「野党の活躍」よりも「与党の分裂」が原因になっています。「政局」が動くとは「与党の分裂」が起きる、ということです。
具体的に言うと「麻生副総理」と「二階幹事長」の対決が起きる、ということです。その結果、どちらが「勝利」して誰が「ポスト安倍」になるのか、根拠も含めて説明していきます。
自民党の地盤は決して強くない
まず、大前提として把握しておかなければならないことがあります。
それは、マスコミでは「自民一強」等と言われていますが、客観的に見て自民党の地盤自体は決して強くない、ということです。
こういうとマスコミの世論調査の数字を挙げて「いや、安倍内閣の支持率は高い!」という方がいますが、政治は世論調査ではなく選挙結果で動きます。問題なのは「自民党政権の支持率が高いか」ではなく「自民党は選挙で強いのか」ということなのです。
私が生まれたのは平成9年(西暦1997年、皇暦2657年、仏暦2540年)のことですが、その前年の平成8年(西暦1996年、皇暦2657年、仏暦2539年)以来、我が国は「小選挙区比例代表並立制」という選挙制度であり、そして平成8年から今に至るまで選挙制度は変わっていないので、当時から今に至る約20年の選挙結果を調べると「自民党は本当に選挙で強いのか?」が判ります。
そこで、平成8年から直近の平成29年(西暦2017年、皇暦2677年、仏暦2560年)までの総選挙における「自民党」と「非自民の政党」の比例代表での得票数をグラフにしてみました。但し、あえて「非自民」から「日本共産党」と「社会民主党」とは排除しています。
というのも、共産党と社民党は他の政党と比べて「特殊」だからです。
我が国の国民は「共産・社民の支持層(の多く)」と「共産・社民以外の支持層(の多く)」とでは、価値観から事実認識まで、何から何まで異なります。なので、「非自民」からは意図的に「共産・社民」を排除しました。
その結果が以下のグラフです。
オレンジ色の線が「非自民」(共産・社民以外)で、青色の線が「自民党」です。
これを見ればわかるように、我が国では私が生まれる前から一貫して自民党よりも非自民の方が選挙に強いのです。(平成17年の第44回衆議院議員総選挙を除く)
ところが、平成21年(西暦2009年、皇暦2669年、仏暦2552年)を除き勝利しているのは自民党です。
これはどういうことかというと、非自民勢力は「自分よりも弱い相手に連敗している」ということです。スポーツの世界で「勝てるはずの試合」に何度も負けているチームがあるとしたら、選手にやる気がないか、監督の指示に問題があるか、と言われることでしょう。それと同じ状況が政治の世界で起きています。
結局、「安倍一強」とか「自民一強」とか言っているのは、野党の幹部政治家が自分の「無能」を誤魔化すための言い訳に過ぎません。
「自民党は強すぎる!だから、敗北してしまったんだ!」
と言っておくと、支持者も「自民党は強いから仕方ないか」と納得してくれます。本当は「勝てる試合だけど勝てなかった!」というのが実態なのですが、そんなことが判った日には支持者から「あんたら、一体何をやってるんだ!俺たちの一票を無駄にするな!」とつるし上げられてしまいます。
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