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自民党・公明党・れいわ新選組の3党は「侵略容認政党」と思われかねない行動を改めるべき

 ロシアの侵略戦争は許せないし、日本も南樺太・千島諸島をロシアに占領されていることを忘れてはならないが、アメリカによるイラクやアフガニスタンへの侵略、中国による東トルキスタンやチベット、満洲、南モンゴルへの侵略も悪質である。
 誤解を恐れずに言えば、ロシアは形式的ではあるものの「国家承認」によって集団的自衛権の行使という体裁を整えたのに対して、イラク戦争はアメリカが一方的に宣戦布告も無しに仕掛けた戦争だ。前者は「ドネツクとルガンスクの独立を認めない立場から」評価した場合に侵略戦争だが、後者はどの立場からも侵略戦争である。ちなみに、バイデン大統領もイラク戦争に賛成していた。
 そう言えばアメリカは大東亜戦争で「日本の宣戦布告が遅れた!」と騒いでいたが、自分たちは「遅れた」どころではない、そもそも「宣戦無し」で戦争を開始しているのだから、無茶苦茶なダブルスタンダードである。
 日本では今回の問題で自民党・公明党とれいわ新選組とがそれぞれ別々の方向で問題行動を行っている。
 自民党と公明党は、全野党が賛成していた「中国非難決議」から「非難」の二文字を消し「人権侵害」の用語も封じた。
 中国による東トルキスタンやチベットでのジェノサイドを黙認しておきながらロシア非難とは恐れ入る。これだと仮に将来中国が日本に侵攻してジェノサイドを行った際、他国が中国の侵略を黙認しても文句が言えなくなる。自民党と公明党にとって、中国はロシアよりも大切な存在らしい(自民党外交部会は中国非難決議に賛成していたから、より正確には自民党執行部だ)。
 れいわ新選組はロシア側に立ってロシア非難決議に反対した。無論、ロシアの行動にも言い分はあるのだが、それが侵略戦争を認める原因にはならない。
 他の政党は(どこまで本心かはともかく)侵略はいけないと言う一般論には賛成している訳だが、自民党と公明党、れいわ新選組の3党は前二者が対中非難に、後者は対露非難に、それぞれ明確に反対してしまった。
 中国だろうがアメリカだろうがロシアだろうが、言うべきことをきちんと言えないような国は、他国から「あいつらは状況次第で筋を曲げる国だから、圧力をかけてやればいい」と思われるだろう。自民・公明・新選組の3党は国益を損ねている自覚を持つべきだ。

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