フレイセクシャルもAceスペクトラムの一つです
私の次の記事について、反応したブログがありました。
批判記事は次のものです。全体的な印象としては、一部を除くと頷ける部分も多いので、紹介させていただきます。
この記事の作者は次のように述べており、特に私への悪意は無い(はず)です。
投稿主への攻撃を目的としたブログではないことをここに書き記しておきたい。
ただ、一部の誤解は解いておきたいのと、このブログの内容について反論しておいた方が良いと判断した部分について書こうと思い、この記事を書かせていただきます。
商業利用は問題では無いのだが・・・
さて、私の次の文章がどうも誤解を招いているようです。
正直、この調査自体、今改めて見ると気持ち悪いものだ。
LGBTに関する市場規模を「5.94兆円」と算出し、「レインボー消費」なる言葉を作っている。
ここで私が「気持ち悪い」と言ったのは、セクマイの商業利用そのものでは、ありません。
この「レインボー消費」の内訳を見ると、
・家電・AV機器
・家具・インテリア
・化粧品
と言ったものが挙げられています。
しかし、だからこそ、私は「気持ち悪い」と考えたのです。
家電も家具も化粧品も、多くのセクマイの人はマジョリティと同じものを使用します。一体、電通はどんな市場を開拓する気なのでしょうか?
まさか、「セクマイ専用の家電」「セクマイ向けのインテリア」なるものを開発して売る気ですか?
「男性向けインテリ」「女性向けインテリ」が一定の市場規模を持っているのは事実ですが、そこに「LGBT向けインテリ」のコーナーでも作られると、却って多くのセクマイの人は世間からの疎外感を抱くでしょう。
とにかく、セクマイの人の自認と家電だの家具だのの消費を結び付けよう、という電通の態度は、私の感覚では「気持ち悪い」以外の何物でもありません。
恋愛魅力と性的魅力の混同は純粋に人権意識の欠如
もっとも、電通は営利企業ですから、何が何でも、仮に私に「気持ち悪い」と思われようが、金を稼ぐのは自由です。
しかし、恋愛と性愛の混同については、そう言う問題では無いと考えます。
現状のセクマイ界隈ですら「恋愛感情」と「性愛感情」を分ける考え方は浸透していないにも拘らずその選択肢を用意することは、回答者の混乱につながる。それは研究者として避けたい事態だろう。
社会は性的指向と恋愛指向を分けて考える人、分けて考えることができる人がとても少ないため、周知がとても大変です。
こうした八尋さんの主張には、違和感しかありません。
恋愛魅力と性的魅力が異なることは、少し想像すれば余程の人権侵害者ではない限り、誰でも判ることです。
仮に「恋愛=性愛」だと、ソープランドの利用者はセックスレスの夫婦よりも深い恋愛感情を持っているのでしょうか?
そうでなくとも、恋人同士の関係に限定したとしても、相手に性的魅力を感じることが恋愛感情と相関性のないことは、デートレイプの例等でも明白です。
恋人に性行為を強要する人は、性愛の感情は抱いていたのかもしれませんが、それを恋愛だという人はいないか、もしいるとすれば人権侵害を肯定するクズでしょう。
恋愛と性愛とを混同する人間が、セクマイ界隈を含むこの社会に多いとは、私は信じたくありません。
仮に、今の日本がそう言う社会であるとするならば、この社会にはデートレイプやセックスレス夫婦へのセクハラと言った、深刻な人権侵害を誘発する土壌があるということになってしまいます。
電通が恋愛と性愛の混同をしていたという事実は、こうした人権侵害に対する意識の欠如を示しているだけです。
フレイセクシャルもAceです
さて、私が八尋さんのブログでもっとも反論したいのは次の一節です。
最初から性的欲求が他者に向いてる状態があるってことはアセクシャルアンブレラに入るのか否か、判断しかねると私は考えます。
ここまでお読みくださり、本当にありがとうございます。 拙い記事ではありますが、宜しければサポートをよろしくお願いします。 いただいたサポートは「日本SRGM連盟」「日本アニマルライツ連盟」の運営や「生命尊重の社会実現」のための活動費とさせていただきます。