三行で撃つ
私のゴルフの師匠である操さんが本を紹介してくれた。
私が本を読むようになってから、彼はよく本を紹介してくれる。
突然彼からLineがきたと思ったら、
「書く系の本を片っ端から読んでみて」と、3冊の本を紹介してくれた。
私はすぐに注文した。
本を紹介してもらえる喜びと、注文した本が早く来ないかなという待ち遠しい気持ち、今までの人生にはなかった感情だ。
さて、どれから読もうかとタイトルを眺めていると、「三行で撃つ」というタイトルに惹かれた。
これから読もう。
本を開き「はじめに」を読みだして3ページほどでいきなり心を撃たれてしまった。
この本の著者は猟師をしているそうで、銃で獲物を撃つことと文章を書くことはとても似ていて、同じぐらい難しいと言っている。
獲物を捕ったときは、敬虔な気持ちと畏怖のような何にもたとえようのない感情があるそうだ。
また、自分の文章を誰かが読んで感想をくれたり、「読んだよ」と言ってもらえるだけで感謝の気持ちで満たされる。自分で自分を許せて、承認できると言っている。
「どちらも<生>に直結して、<命>に関わること」
「文章を書くことは生きること」
と言っており、心を撃たれた。
まさにちょうどこの前のオンライン勉強会で猟を始めた方の講義を聴いた。
私はこの講義を聴くまでは、猟師というのは平気で動物を撃つ人だと思っていた。
しかしこの方もこの本の著者と同様に、自分が撃った動物を持ち上げるときに畏怖の念を抱くと言っていた。
「生」について深く考える良い勉強会だった。
また、私はnoteを始めてからいろんな人に読んで頂き、「読んだよ」とか「おもしろかったよ」と言ってもらえることが増えた。
これは自己肯定感が低い私にとっては大事件だ。こんなに嬉しいことはない。
まさに「文章を書くことは生きること」だと思った。
だから、まだ数ページしか読んでいないのに、心を撃たれて書いてしまった。
私もいろんな人の心を撃つような文章を書けるようになりたい。
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