【洋画】「魔の巣」

エド・ウッドと同様、いや、エド・ウッドを上回るサイテーのうんこ映画と評判の高かった「魔の巣(Manos: The Hands of Fate)」(1966年・米)を、ついにAmazonプライムで見つけたぞ!

1時間強、バカバカしさと憤り、激しい虚無感と精神的苦痛に苛まれつつも、なんとか鑑賞を終えたのであった。

監督したのは、ハロルド・P・ウォーレンというテキサスのサラリーマンだった男。友人と賭けに負けて、この映画を撮ることになったという、全くのトーシロー。

砂漠の道に迷った夫婦(夫役は監督)とその子供が、仕方なく寄ったある屋敷で、妙なカルト教団に襲われるという筋だが、話の繋がりがブツ切れだし、頻繁な不自然かつイミフなシーンの挿入、俳優らの観るに耐えない演技、やたらとウザ過ぎるBGM、隅に映ってるカチンコ…とアラを探せばキリがない。もちろんチョー低予算で、俳優らに対するギャラは無かったという。

これでも劇場で上映されたというからアメリカ人の懐はデカい。

例によって、あまりにもヒドいために、長い間埋もれていたのだが、マニアが映画雑誌及びTV番組で取り上げて日の目を見ることになって、カルト映画として話題になったのだそうな。

出演者の、脚の悪い杖を突いた若い男(ジョン・レイノルズ)は、この映画の撮影後、拳銃自殺している。

エド・ウッドは、ヘタクソでも映画に対する溢れる愛があったが、コレは賭けに負けて仕方なく作ったというから、映画に対する情熱も何も皆無で、そんなフィルムを公にしてもイイのか?という疑問はあるが、どんな形であれ、映像表現として映画はどこまでも自由だ!ということで許されるものであると考える。

ラスト、THE END の後に「?」が入るが続編が考えられたということか!?

観るに耐えない醜悪なる映像だけど、ま、息抜きでエエよ。

タイトルの魔の巣は、「笑ゥせぇるすまん」に登場するバーではなくて、原題の当て字だけ。


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TOMOKI
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。