【アニメ映画】「平成狸合戦ぽんぽこ」
スタジオジブリの1994(平成6)年のアニメ作品「平成狸合戦ぽんぽこ」。高畑勲監督・脚本・原作。
宮崎駿氏が「豚の次は狸だ!」と叫んで映画化が決まったらしい…。
70年代の、高度経済成長期の多摩丘陵(多摩ニュータウン)が舞台。その地区に住むタヌキが、“化け学”(変身術)などを使って、開発工事を進める人間に抵抗を試みる様子が描かれる。
自然讃美のジブリらしいテーマだが、結局、開発は進められ、タヌキたちはバラバラになって、化け学を使える者は人間に化けて人間として暮らすようになり、使えない者はまだ自然の残る町田へと移り住む。
自然と人間の共存?をそのままタヌキに置き換えて描いてると思うけど、やはり人間は、火を使い、自分たちで道具を作って使用するようになってから、自然を征服しようと動く存在であって、完全なる共存は難しいのかもしれない。
ていうか、そもそも人間も、自然が生み出した存在であって、従って、人間のやる事も自然なのである。破壊であっても。
今ある自然との共存は、人間が“線引き”する上での共存であって、自然のままを人間が認めているわけではない。人間は、この地球上で自然が生み出し、そして、自然からの独立と征服を義務付けられた稀有な唯一の存在なのだ。
宮崎駿氏クリソツのタヌキの長老が言う。
「真相究明が進めば進むほど、人々が目にし体験したものは決して神経のせいなのではなく、紛れもない現実であったと認めざる得んようになる。如何なる科学も合理的解釈も、この謎を解くことはできんと悟った時、突然、人間たちは森羅万象の神秘に驚き、如何に人間が希少な存在であるかを思い知るのじゃ」。
神秘でもないけど、民俗学にも通じる。
デカいキャンタマで空を飛べば放送禁止になるかもね(笑)。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。