「91歳5か月」
すでに90を超えたのかぁ。見た目も若いし、長生きだねぇ。
岸惠子さんのエッセイを読んだのは確か3冊目となる。
映画も、主に古典ばかりを観てると、容赦ない月日の流れを感じるものだ。
岸さんを初めて意識したのは、百恵ちゃんの「赤い疑惑」に出てくるパリ在住のステキなオバ様である。老け役をやるといつまでも若いのだろうか?
岸さんのデビュー作、デコちゃん(高峰秀子) が主演級の「我が家は楽し」(1951年、中村登監督)もYouTubeで観た。
特にファンということはないけど、各エッセイ賞も受けている文章は、失礼ながらお年のせいかわかりにくいところもあるものの、それでも歳にめげずに凛として生きる岸さんの姿勢が感じられて良し。俺はデコちゃんの文章が好きだが。
「役作りは、若い初心者にはいろいろなことが学べて必要だとは思うが、ある程度の経験を積んだ人間には役は自然に自分の中に入って来るもの、生まれて来るものだと思ってる。だから役作りは本人の培養された感性に頼るものだと思いたい」。岸さんの演技論かな。
いいなと思ったら応援しよう!
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。