【洋画】「血のお茶と紅い鎖」
クリスチアーネ・セガフスケ監督の、2006年のストップモーション人形劇映画「血のお茶と紅い鎖(Blood Tea and Red String)」(アメリカ)。Amazonプライムにて。
例の、チェコの映像作家、ヤン・シュヴァンクマイエルを彷彿とさせる不思議な人形劇フィルム。
彼のような不気味さ、グロさはちょっと薄れているけど、貴族ネズミ(?)が演じるシュールかつストレンジなファンタジー。
基本、またストーリーは謎であるが、仮面の女が、中に卵が入ってるケーキ(黒いゴキブリみたいな虫もチョロチョロ)を切るところから始まり、白いネズミがコウモリに少女の人形の製作を依頼する。
しかし、コウモリは作った人形を気に入ってしまい、白いネズミに渡さない。
コウモリは川から流れて来た卵を人形の腹に入れて縫い付けて、外の大きな木にキリストの磔刑のように貼り付ける。
翌日、貼り付けた人形がなくなってることに気付いて、コウモリは人形を探す旅に出る…。
食肉植物やカエルの貴族、人面花に人面鳥、人面蜘蛛、髑髏鳥など、奇異なキャラが、心地良い癒しの音楽と共に登場する。
この絶妙な世界観をどう解釈すればイイのだろう?社会における女性の位置を風刺的に描いたフェミニズム的な要素もあるような気がするけど。
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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。