【古典映画】「硫黄島の砂」

ホームセンターでGETした100円DVDシリーズ。「硫黄島の砂(Sands of Iwo Jima)」(1949年・米、アラン・ドワン監督)。

この時代のアメリカでは、プロパガンダも含めて、たくさんの戦争映画が作られたのだろうか?アメリカ・ハリウッドを代表するジョン・ウェインの主演。

大東亜戦争末期の硫黄島での戦いを、もちろんアメリカ視点で描いたもの。

写真なんかで有名な、日本軍を撃滅して、硫黄島の摺鉢山の頂上に星条旗を立てるシーン(アメリカでは太平洋戦争勝利のイメージとなっている)があるが、実際に立てた兵士たちが出演してるという。従って、また米海軍の全面協力で撮影された。スピルバーグがリメイクを目論んでるというがホンマかいな。

米海兵隊の鬼軍曹ストライカー(ジョン・ウェイン)は、硫黄島での戦いに挑むにあたって、部下たちを厳しく訓練する。
あまりにも厳しい態度なので、部下たちに嫌われて、ケンカを売られることも。
いよいよ硫黄島に上陸するが、日本軍の激しい抵抗の前に、隊の仲間たちは次々に撃たれて倒れていく。
しかし、その作戦で、嫌われてたストライカーは、部下からの信頼を得るが、摺鉢山山頂に登ろうとした時、ストライカーも撃たれてしまう…。

鬼軍曹と厳しい訓練を受ける部下と作戦の勝利(ヒロイズム)と、もう定番中の定番のパターンの流れだが、この映画も、たくさんの、実際に撮られたフィルムを使用している。

米軍の火炎放射器ってスゴいな。日本軍の陣地から兵士から何でも焼き尽くす。フィルムの先には無念の思いで、いや考える暇もなく焼かれた日本兵がいたのだと思うと…なんだかなぁ。

米海軍の兵士がいう。「黄色い兵隊め!彼らを、国のために死なせてやれ。我々は生き残る」。

戦争はイデオロギーとか何とか言うけど、実際には単なる陣取り合戦だねぇ。

日本軍と違って、また自由な雰囲気。上陸するのに、趣味は読書だからと、ポケットに本をいっぱい詰め込んで行く兵士もいるし。

鬼軍曹のやり方に反発する部下がいう。
「私は息子と離れない。男らしさを強要せず、知的な子に育てる。海兵隊の規則の代わりに、シェイクスピアを読ませる。知的で思いやりがあり洗練された紳士に育てる。隊ではあなたに従う。でも、それ以外は民主政治で保障された自由を行使し、嫌なヤツを憎む」。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。