「もしお許し願えれば女について話しましょう」
俺は女(の子)が大好きである。マジで。ということで、「もしお許し願えれば女について話しましょう(Se permettete parliamo di donne)」。
イタリアのエットーレ・スコラ監督のデビュー作で、俺が産まれた1964年公開のモノクロ映画。9つのウィットに富んだ短編のオムニバスで“イタリア式コメディ”というんだってさ。主演の男優だけ全部同じで様々な役を演じる。
①留守番の妻が訪ねて来た男と夫を助ける為に寝る、
②外ではチャラい男が家では厳格な父親、
③浮気をした女が夫に上手く取り繕う、
④違う男と寝た翌日に自分の結婚式に向かう女、
⑤街の売春婦に家までクルマで送ってもらうマザコン男、
⑥妹が騙され怒鳴り込みに来たけど美女を紹介されて騙される兄、
⑦屑集めの浮浪者がブルジョア夫人に誘惑される、
⑧妻の愛人殺しで服役中に仮釈放で出てきた男に赤ん坊ができるがまた愛人の子だった、
⑨女がじらしてやっとホテルに入るが先にそこのメイドとヤって女を待たせる男…。
なまめかしく色っぽいコケティッシュな感じの女はやっぱり一枚上手。軽快にユーモアある話が流れていくので観てるコッチも気が抜ける。プラスティック・パッションだな。古い映画だけど、さすがイタリアだねぇ。同じテーマにしても日本じゃ重く暗くなっちゃうよねー。
男と女のソレは大昔からたくさんの表現のメイン材料になってきたが、女があんなにいやらしく素晴らしい(寿命は短いが…)肢体を持ってるくせに精神と切り離すのは難しく、醜い野郎がいとも簡単に肉体と精神を別にできるのはなぜなのだろうか。男と女の揉め事の根本的要因はここにあるのにさ。
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