【邦画】「市子」
杉咲花主演、戸田彬弘監督の、2023年公開の作品「市子」。Amazonプライムにて。
日本において戸籍が存在しない、つまり日本に住みながら、日本人としての根拠がない“市子”という若い女性を描いたもので、現代日本映画らしく、台詞よりも、感情や雰囲気によって説明・判断させるような、ちょっと昭和のジジイである俺には苦手の、フワフワした感じのミステリー、サスペンス・ドラマであった。
戸籍は日本「村」特有の意味ない身分関係を表すものではあるが、現在、日本には諸々の事情によって戸籍がない人間が一万人以上いるという。
恋人からのプロポーズを受けた翌日に突然失踪した“市子”を追うと共に、彼女の壮絶な半生が、旧友や知人等から明かされていくドラマである。
市子は、離婚してすぐに生まれた子供であったから、親の怠慢で無戸籍のままで育ってしまい、彼女の妹の月子が、動けない重い難病を患っていたことから、市子は無戸籍のまま、月子のフリをして小学校に入学したのだ。そして、月子の遺体が山で見つかり…。
イミフなオカシイと思われるところもあったが、とにかく、フツーに暮らしているように思えても、根拠さえない、全てを隠して生きざるを得ない、いわゆる“非”社会な人間が、少なからず存在しているってことだ。
ある意味で、意味のない日本の制度の犠牲者といってもいいだろう。
社会という規範から外れた存在が市子なのである。で、“仕方なく”殺人に手を染めてしまうことになる…。
杉咲花さんの、透明感溢るる存在感のある演技は素晴らしいと思う。よく知らないけど、彼女はとても良い女優さんなのではないか?
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