【邦画】「追悼のざわめき」
寺山修司が脚本を読んで「コレはスキャンダルになる!」と驚いたという、松井良彦監督による、1988年の作品「追悼のざわめき」。“最強の上映禁止映画”として紹介されてて、YouTubeにあったから観たけど、またこういうのかぁ(笑)。
ATGのようだ。寺山さんも映画は観てないだろう。出演は、白虎社とかインディー劇団の俳優が中心。
女子学生、小人、体液、脇道、スラム、雑踏、騒音、地下、ドブ、ヘドロ、死体、肉片、夜、雨、風俗、性具、暴力、虐げられる人、穢される無垢な少女、マネキンとのセックス…等を材料に、グロテスクで汚いとされるモノ、エロチックなモノ、目を背けてしまうようなモノ、全てをブチ込んだようなオナニー画像の連続。多分、ゲリラ撮影もあるんぢゃないか。はぁ…。
150分以上もあるけど、なぜ前衛を気取った作品ってこんなに長いのだろうか?必然的に、傷痍軍人やフリークス、浮浪者、障害者、異人などが使われるけど、とにかく表現がダイレクト過ぎて疲れるし、よくわからないし、どうなのかなぁ。
やたらと評価は高いけど、無秩序をそのまま観せても響かないよ。無秩序は秩序に包むから、魅力的になるのだよ。闇の世界から聖なるモノを浮かび上がらせるのなら、他にも上手い方法はいくらでもあるだろうに。
汚らしいのは全然良いけど、俺はあまり評価しないね。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。