「異端者たちの最期」
著者が山平重樹氏ならアウトローだろう。
作家、思想家、評論家から、政治家、右翼、左翼、ヤクザ、芸能人、スポーツ選手、映画人まで、昭和から平成に活動した男たちの最期を描いた。
激烈で異端の存在であったため、破天荒というか無鉄砲というか無頼派というか、まあ、常識人として周りから見れば、めちゃくちゃな生き方をしてきた人が多くを占める。
自分とは対極にいる存在のため、昔は憧れの気持ちを持ってワクワクしながら読んだものだけど、今は、ちょっと食傷気味で「そんなことするから、メーワクかけてそうなるんだよー」、「結局、死んじゃって、そんな生き方に意味があったの?」などと冷めた視点で接していた。
きっとアウトローが価値を持つ時代があると思う。今は、時には犯罪者として裁かれるために、アウトローが時代に残した情熱も冷めているのではないだろうか。それよりも、アウトじゃなくてインしながら極めた成功者が憧れになるだろう。
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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。