「屁のような人生」

「屁のような人生」ってイイねぇ。

俺なんて屁に加えて意図せずにウンコまで出ちゃって身動き取れなくなった人生だね(笑)。

水木センセの初期の作品が収められていて、鬼太郎と目玉オヤジの誕生もわかるが、幽霊や妖怪など“恐怖”を描いていても、どこか飄々としてユーモアが垣間見えるのは、センセの性格によるところが大きいだろう。

常に善行を心がけて道徳を積んでいけば、結局、行き過ぎてしまい、周りの人間を縛って不自由にすることになるという作品が面白かった。

手っ取り早くセンセを知る入門編の一冊。

戦争と貧乏生活の昭和を「フハッ!」と息を抜きつつやり過ごして、「プゥ」と呑気に屁をこいて、鼻クソをホジホジしながらも、好きな絵を描き続けた八十八年。素晴らし過ぎて崇めて敬服いたしますです。はい。

俺も片腕がないに等しいし。

確か全集があったよなぁ、読みたいです。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。